大宮のBLのお話です。
読みにくかったらごめんなさい!















約束の日。
そんなに混んでいない時間を狙い、開店時間に合わせて店に向かった。

大学の最寄駅の近く、潤くんに教えてもらった酒屋の角を曲がって、駅前の喧騒が嘘のような静かな路地にその店はあった。


『BLUE FISH』


筆のようなもので豪快に描かれた看板が掛かっていて、見た目は少し古びた居酒屋のようだった。

一人じゃなくて、誰かと来ればよかったかな…と今更ながら思ったけど、潤くんがいるはず、と気を持ち直して引き戸に手をかけた。





「いらっしゃいませ!
ってあれ、ニノ?早いね!」

「うん、早い方が空いてるかと思って…」

「サンキュ。
じゃあ…ここ座って。」

「うん。」


すぐに潤くんの顔が見られてホッとした。
潤くんに案内された一番奥の席に腰掛ける。
お店はカウンターのみで7席しかない。
外観よりも中は意外と綺麗で、お洒落な絵やフィギュア?なんかも並んでいる。
キッチンはオープンになっていて、潤くんの仕事をしているのがよく見える。


「とりあえず、生でいい?」

「はい、お願いします。」


潤くんは仕込みの手を止めて、生ビールを用意してくれる。


「はい、生。
お待たせしました。」

「ありがとう。
潤くん、一人…じゃないよね?」

「はは、もちろん。
まだ開店したばっかりで空いてるからさ…
すぐに店長も来るよ。」