今回は知的資産報告書を見る側からの評価についてです。
1.全般について
・全体的な経営方針や経営哲学と整合的な価値創造のストーリーが示されているか。
その名用が他の開示情報や報告書でも説得的か。
・固有の知的資産の存在と、それを組み合わせたバリューチェーンが明確になっているか。
・それを裏付ける指標や説明によって、価値相続のストーリーにどの程度信憑性のあるものとなっているか。
・指標などが内部管理の対象となっていることなどによって、実質的な意味のあるものとなっているか。
評価者は、企業に対して不明確な点や改善の余地がある点などを指摘することにより、企業との間で情報のキャッチボールを行うことが望ましい。
それが企業による気づきとなって、経営の改善や開示情報の精度の向上につながったり、評価する者にとっての分析の精度を向上させることにつながる。
2.本体部分について
基本的な経営哲学は、価値創造のストーリーの全体の基本原則となる部分であり、その信憑性を判別する。
信憑性の判断に当たっては、経営者自身の日常的は発言ぶりと一致しているか、各種媒体で示されている企業としての方針や考え方と整合的なものであるかどうか、それが実践されているかなどが材料となる。
また事業の性格の概要については、客観的なデータから入手できる情報と比較して確認する。
その他には、ストーリーをよく説明する指標が使われているか、算出、引用の根拠は何か実際に十分に説明しているか、同業他社等が開示している当該指標との関係はどうかなどにより、ストーリーに信憑性があるかどうかを判断する。
