一体あの地震は、本当に起こったことなのか。

あの瓦礫の山は嘘じゃないのか。

帰ったらちゃんと町や家が残っているのではないか。

あの角を曲がったら、いつもと変わらない風景が広がっているのではないか。

震災から約1ヶ月経ち、最近はよくそんなことを考える。

いつもと変わらない1日が、普通に終わるはずだったのに。

あの一瞬が奪った物は大きい。

わずか30分の間に、どれだけの命が失われたのか。

命があってよかったと思ったのもつかの間、

大事な人を亡くし、家を失くし、仕事を失くし、ペットも思い出も何もかも失ってしまったという感情が改めて湧き上がってきた時、人はどんなふうに思うんだろうか。

死んだ者も辛く、生き残った者も辛い。

あの震災が奪った物はあまりにも大きく、どれだけの運命を変えてしまったのだろう。

あの震災は本当に起こったことなのか…、夢だったんじゃないか…。