ある人が他人から尊敬されるために高価な服を身につけるとすれば、彼は単に自分自身への愛のみから発する名誉を求めているのであって、何ら他人の利益を考慮していない。しかし、自分が粗末な服を身につけているばかりに、他人を益し得る自分の知識が軽く見られるならば、それを避けるため少しましな服を身につけるのは正しいやり方である。これは自分の考えを容れさせるために、まず他人に順応するものである。