判定日。
待合室で待つ間、この上なく緊張していました。
私はもともと冷静なタイプで、
体外受精を始めてからも、採卵の日はかなり緊張したもののその他の処置はわりと淡々と受け入れ、
過去2回の判定日もドキドキする程度でした。
でも今回は桁違いでした。
できる限りのことはやった。
けれど、今度こそ大丈夫だ!という自信はありませんでした。
今日も陰性だったらどうなってしまうのか。
振り出しに戻ってしまう気がする。
もし出産に至るには少ないhcg値だったとしても、せめて今までで一番高かったら手応えを感じられるかもしれない。
そんなことをぐるぐる考えました。
吐き気がするほど緊張していました。
診察室②に呼ばれて、陰性判定でした。
自分の番号と診察室の番号がモニターに出るのを見るのが怖い。
でも、いつかはその時がやってきます。
この日私が呼ばれたのは、
今までと同じ診察室②でした。
中に入ると、過去2回の判定日の時と同じ先生でした。
先生の表情は今までと変わりませんでした。
嬉しそうでもなく深刻な感じでもなく、穏やかでした。
ホルモン値の書かれた紙を渡されました。
今まで16.6、14.8、と推移してきたhcgの値は、
β-hcg < 0.1
思わずフッと笑いそうになりました。
あまりに清々しいその数字に感謝したい気持ちさえありました。
あんなに恐れていた結果なのに、
その場で泣き崩れてもいいような結末なのに
開放感のようなものに満たされていました。
そして同時に、確信に近い思いが生まれていました。
絶対に、何か理由がある。
今までで一番言いづらそうに、先生が言いました。
今回は全然ホルモンが上がって来なかったので、妊娠には至らなかったということですね…
3回の陰性判定を受けて、先生の方からも何か提案があるかなと思いましたが、
また生理が来たら、次の移植に向けて考えましょう。
と言ったのみで、沈黙が流れました。
3回失敗したら、同じ条件で移植は繰り返さない。私の子宮側に原因があるとみて、それを探りたい。
そう決めていた私は切り出しました。
あの。
このまま移植を続けても…
そう言いかけたところで先生は、私の言葉を待っていたかのように話し始めました。