2020年記事



「いらっしゃいませー」



「ありがとうございました」




この少し低めの落ち着いた声が好き



普段はキッチンにいるからお客様に聞こえることは少ないけどホールにいるスタッフには聞こえるこの声
他のスタッフには言えない私の癒しである



「2番ホットサンドお願い」




おん「はい!わかりました」




「ん。よろしく」




この会話だけでも幸せ





お客様にホットサンドを持っていき戻ってくると…




なあ「おんちゃん、すごいニヤけてるよ?笑」




おん「え?そうかな?」



なあ「もぎさんとシフト被って嬉しいんでしょーー!」ニヤニヤ



おん「え、そんなわかりやすいかな?」焦


私の癒しを知ってる数少ないバイト仲間のなあちゃん。
私となあちゃんは高校に通いながらこのカフェでバイトしてる



なあ「いや、多分だけど気付いてるのは私だけじゃないかな?」






カランカラン

なあ「いらっしゃいませー!私行くね♪」


ルンルンで行ったとおもったらゆうちゃんがお客さんだったのね
ゆうちゃんはなあちゃんの彼女さん。
近くのダンス学部がある短大に通っている
ゆうちゃんが来店した時に一目惚れしたなあちゃんがめっちゃアタックして付き合えた

でも、今日はもう1人?お客さんが一緒だ



ゆうちゃんがなあちゃんに何か言うとなあちゃんはキッチンに向かっていった



すると…

キッチンからはほとんど出ないもぎさんがそのテーブルに…



もぎ「さきちゃん!来てくれたんだ!めっちゃ嬉しい!ありがとう!」




さき「いやいや、あんだけ頼まれたら来るしかないじゃんw一応同期だし…もぎちゃん自慢のオススメお願いね」




もぎ「さきちゃんの為に頑張っちゃうんだからね‼︎」






私の知らないもぎさんだ…

おかしいな。
モヤモヤするし、泣きそう。
なんで?
もぎさんの声が私の癒しなのに…








もぎ「あれ?美音どした?何かあった?調子悪い?こっちは大丈夫だから裏で休んでな。」

私の好きな優しくて低いトーンで声をかけてくれて、頭も撫でてくれた。






裏で休ませてもらってる時にやっと気付いた
私はあの声に癒しをもらってたんじゃなくて、もぎさんの声だから好きだったんだ。
いつの間にかもぎさんのこと好きになってたんだ


 




おん「始まる前に終わっちゃった…」