日中共同声明(日中国交正常化)から45年目の歴史認識問題
45年前の今日、田中角栄首相らが訪中し、周恩来首相ら中国首脳部との間で
日中共同声明が締結・発出され、日中国交正常化が実現した。
また、日中国交正常化から5年毎の節目の年は、日中戦争開戦からは10年毎の
節目でもある。
そもそも、日中共同声明の内容は、「過去の侵略戦争に対する日本側の反省」を
受けた結果「中国側からの戦時賠償の放棄」がなされた点を、日本の人々は思い出す
べきだ(もし、この事実を知らないで歴史修正主義的主張を繰り返してきた人々は、
一度、日中共同声明をよく読んで、自分達の歴史改竄行為が如何に無謀な言動で
あるかを、反省したほうが良いだろう。)
そして、 「『日中共同声明』を知らなかった。」という言い訳は、日本側が歴史修正
主義的な主張を繰り返し、日中関係が徹底的に破壊された後では通用しない。
したがって、 「南京大虐殺はなかったww」などと歴史改竄に夢中な自称愛国者の皆さん
は、今日の日中共同声明から45周年という、この機会に「日中共同声明って何?」と
(WEB検索などで)日本の「戦争に対する反省」を約束した日中共同声明の内容を
確認してから、改めて歴史認識問題を考えたほうがよい。
最後に、
日中共同声明には「日本側は、過去において戦争を通じて中国国民に重大な損害を
与えた責任を痛感し、深く反省する。・・・」という過去の侵略戦争を反省する日本の意思
が明記されている。
この「深く反省する~」と明記した事実が、歴史認識における日本の基本的立場なので、
歴史改竄を試みる一部の右派勢力の皆さんの歴史修正主義的な主張は認められない
はずだ。
日本の右派系市民や歴史修正主義者の皆さんは、日中共同声明を、よく読むべきだろう。
↓
日中共同声明(1972年9月29日、日中国交正常化時の声明) :外務省HP参照