今年は、日本東洋医学会の学術総会が東京で行われます。
私も十数年前に、鍼の血流改善効果を研究して、この東洋医学会に発表したものですが、研究から遠ざかって久しいので、なんだか懐かしく感じます。
東洋医学会は、漢方の専門医を認定する機関で、湯液での治療がやはり多いながら、鍼灸の研究発表も行われています。
さて、学会から送られてきた資料に、面白そうな市民講座のチラシが入っていました。
その昔、『東洋医学を知っていますか』(新潮選書)という名著を読ませていただいた三浦於莵先生、「漢方薬の名前はなぜ難しいのか」というタイトルで講演されます。
漢字だらけで難しい漢方薬の名前には、意味があるんですよね。
それを理解するコツを教えてくださるのとか。
それから、近代漢方復興に貢献した和田敬十郎伝を、神田香織さんが講談するそうです。
漢方は、鍼灸も含めて、近代化の過程で存続の危機に立つことがありました。
そういった歴史も、日本の大切な文化の一つである「漢方」を考える時、学ぶ意義がありますね。
どちらも非常に面白そうなのですが、日程からすると私は行けない可能性が高いです。
有楽町駅からすぐの場所ですし、ぶらり日曜の午後に出かけるには、よいのではないでしょうか。
どなたか行かれた方がいらしたら、ぜひ感想をお聞かせくださいね。
名称:第65回 日本東洋医学会学術総会 市民公開講座
日時:平成26年6月29日(日) 午後1時半開演
場所:有楽町東京国際フォーラム ホールC
会費:入場無料
定員:300名
※事前参加登録は6月26日まで