「ティール組織」 フレデリック・ラルー 著 鈴木立哉 訳 英治出版 第1部 | 地方創生のよもやま

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 現在生まれてきている、より高い発達段階にある組織モデルを、現代の組織、社会が抱える色んな問題を解決し得る新しい「進化型(ティール)組織」として紹介し、併せてこのような組織をどうすれば作ることができるかについても論じた1冊。

 

 

 500ページを超える大著で、GWの課題図書にした(若干読み切れずちょっとオーバー)。何回かに分けて紹介したい。

 

 今回は、人類のパラダイム変化ととそのパラダイムにおける組織形態について概観している第1部より

 

 第1部では、人類は、社会の発展とともに新たな発達段階へ意識が移行し、それに伴い新たな組織モデルが生まれてきたという基本認識のもと、各段階の組織モデルの特徴を紹介。

 

〇順応型組織

 ビラミッド型の固定的な階層、正式な役職、指揮命令系統に従って動く組織。

 なにをするのかも、どうするのかも上が決める

 「物事を行う正しい方法は一つ。そして世界は不変だ。過去にうまくいったことは将来もうまくいく」という暗黙の前提に基づいて運営。

 何よりも安定が重視される。構成員は組織に社会的な帰属意識を持つ。

 大半の政府機関、公立学校、軍隊等に見られる組織

 

〇達成型組織

 競争に勝つこと、利益を出すこと等、特定の目的を達成するうえでの有効性を軸に運営される組織

 前進のカギとしてイノベーションが重視される。また結果実現に対する説明責任が求められ、実力主義が徹底される。

 何をするかは上が決めるがどうするかは自由

 現代のグローバル企業に見られる組織

 

〇多元型組織

 多様な価値観を尊重し、組織文化と現場への権限移譲を重視した組織運営。特定の目的のみでなく多様なステークホルダーに対して責任を負っているという立場に立った運営。

 企業文化を重視している一部の企業に見られる組織

 

〇進化型(ティール)組織の基礎となる進化型パラダイム

 

 生理的欲求や承認欲求に留まらない、マズローの「自己実現への欲求」の段階に相当するステージ。

 対立を超越し、恐れやエゴではなく信頼をベースにした全体性の中でのつながりが重視され、意思決定の基準が外的なものから内的なものに変わる。

 

 

 多くの人がこの進化型パラダイムの下に生きれば、たしかにいろんな問題が解決するに違いないと思う

 このパラダイムの下にあるティール組織については次回以降紹介します

 

 国の役所を見ると、まだ、おおむね順応型または達成型に留まっていると思われ、基本的な仕組みや考え方は順応型組織のもの(やるべきことが決まっていて、下は上の命令に従って動く。誰がやっても同じ結果が出ることが前提)だが、そこにKPIによる目標管理、人事評価等、達成型組織の考え方が入り込んできているというのが現状ではないかと思う。

 変化が無いことを前提に構築されている組織で変わることを求めるのはややムリがある色んな歪みが生じる原因にもなっているのではないかと感じる。

 国の組織が進化型パラダイムを受け入れるのはいったいいつのことになるのだろう・・・?

 

次回は第2部から進化型(ティール)組織の具体的な仕組みについて