理解しようとする気持ち

 

例えば、「体調管理も大事な仕事です」

みたいな感じで言われたとします。

 

そりゃ、真冬の夜に薄着で出歩いたり、

雨の中傘もささずに歩いたり、

夏場に水分も取らずにいたり、

それくらいなら、事前に対策が打てただろうと思います。

 

でも、それ以外にも体調不良ってあるじゃないですか。

 

なんとなくだるいとか

頭痛、めまい、吐き気、腹痛、胃痛とか。

 

あとは女性ならではの痛みとか。

 

それらの体調不良を一概に「管理不足」の一言でくくらないでほしいな、と思います。

 

どれだけ気にしていたって、どうにもならないこともあります。

ストレスの感じ方とかも人それぞれだから。

体調の崩し方も人それぞれだから。

 

満月新月で体調が悪くなったりもするし

生理なんかでも気持ち落ち込んだり腹痛とかもあるし

精神的に沈んだり、体重いな、だるいな、熱っぽいな

 

それらって、体からのサインです。

 

なんとなく、って大事な感覚だと思うんです。

 

「病は気からだ」なんてよく母に言われましたが。

いや、気持ちだけじゃどうにもならないものもあるよと。

実際に体からSOSが出ているのに、

それを無視しなくていいと思うんです。

 

でも、社会ってそれを許さないところが多くて。

確かに、ずる休みとかする人もいるかもですけど。

本当に辛くても頑張ってる人が、さらに追い込まれるような状況は作ってほしくないんです。

 

私が以前いた会社もそんな感じでした。

「体調不良で休みたいんですけど」

私は仕事はなにがあっても行っていたんですが、

とある月曜日、朝から体が本当に重たくて、涙も出てきて。

それでも月曜日は忙しいからと思って出ました。

そして翌日、火曜日もやっぱ体が重くて。

初めてです。社会人になって初めて、休む連絡をしました。

 

そしたら「確認します」と言われたんです。

なにそれ?ですよね。

「どんな風に体調不良ですか?」

「病院に行く必要はありますか?」

などと聞かれ、この重たい体と心を引きずって仕事に来いということか?と。

 

どんなに生理痛が酷くたって、

どんなに仕事が辛くて泣きそうだって、

どんなに毛嫌いされていたって、

頑張って仕事に行っていたのに。

 

勇気を持ったその連絡は、いったいなんだったのだろうか。

 

結局、本当に信じられないくらい体が重かったのと、

なんとか人数は間に合うから大丈夫と言われて休めましたが。

 

無責任に仕事をしているつもりなんてない。

仕事を放棄してやろうなんて思っていない。

自分のできることを精一杯やろうって思って。

何か期待されたら応えなきゃって思って。

必死に頑張っても、「当たり前にできる人」ってなったら評価なんて普通で。

 

頑張りすぎて壊れてしまう人が多い世の中です。

「大丈夫です」の言葉に惑わされず、気づいてあげてください。

構ってちゃんとかじゃないんですよ。

ただ、頑張っているだけなんです。必死に。

 

自分では止められないから、誰かが止めてあげないと止まらないんです。

 

でも、その誰かを救ったがために、自分が追い込まれてもいけません。

 

必死に頑張っているみんなが、笑顔になれますように。

世の中がもっと、お互い思いやれますように。

この世界がもっと、幸せで溢れますように。

 

心を込めて赤薔薇