物心付いた頃からずっと、

目には見えないはずの霧を感じていました。

 

もう、何をやっても上手くいかない。

何をやりたいのかすら分からない。

頑張ろうとすればするほど、

それと同じ位の力で跳ね返される。

 

目はみえているのに、風景はいつもぼんやりしていて、

感情を上手く表す事が出来ない。

 

生まれた時から背負っている業(ごう)。

そういうのが自分にはあるんじゃないかな?

・・・ずっとそう考えていました。

 

 

先祖に何かあったのか?

或いはごく最近?でいう所の、

過去の父の離婚が起因しているのか?

 

父の年代の離婚は重い。

この霧は、霧の重みは、父の離婚前の子供達から

発せられているのではないか?

・・・私はずっとそんな風に考えていました。

 

 

 

最近、この霧が晴れる気配を感じています。

仕事に行き詰まりを感じて・・・とか、

父がまた大きな声を出して・・・とか、

日々の生活で落ち込む事はありますが、

その比ではありません。

 

何て表現したらいいのかな。

「これからは本当の自分なのだな」と、

強く感じるっていえるかな。

 

 

今までは何でも「やらされている」というか

「やらざるを得ない」というか、自分の意志を

持たせても貰えない感じでしたが、

今後は違う、というか。

 

もうちょっとなんだけどな・・・。

 

 

 

嫌でも時は進むから、歳は取りますが、

目の前の霧が完全に消えた時、

どんな自分が出て来るかが楽しみです。