書き忘れていましたが、「希望のちから」という映画を見ました。
今まさに私がお世話になっている、
分子標的薬のハーセプチンが開発・承認されるまでのお話です。
乳がんでいろいろネット検索していたら、ハーセプチンが出来るまでの実話の映画があると知って、
まさにHER2陽性乳がんで、ハーセプチンのお世話になっている身としては、
いつか見てみたい映画でした
驚いたのが、主人公の医師の名前が、脚色なくそのまま実名の「スレイモン医師」だった事。
それだけありのままを表現しているという事なのかな?と思いました。
製薬会社に研究費を出してもらう難しさ、
治験に進んでも、対象となる患者さんを絞らないといけない事など、辛い試練の連続でした。
それでも何年も何年も諦めずにスレイモン医師が研究、開発をしてくださったおかげで、
ハーセプチンが開発されて、世に出回って、
今私がその恩恵を受けています。
日本には2001年に承認されているそうなので、
私が子供の頃はなかったお薬です。
いろいろ調べていると、がん治療って、
ほんの数年でどんどん使える薬が増えたり、治療法が確立されたりしているんですね。
ハーセプチンと一緒に流してる、もう1つの分子標的薬パージェタも、
再発予防目的で使えるようになったのは数年前くらいだったり。
ハーセプチンとパージェタを一緒に流す事でさらに再発率が下がったそうです。
映画の中の時期から20~30年後に、さらに分子標的薬が増えていて、
今まさに自分がお世話になっていて、
未来に生きているな自分と思いました(笑)
世界中で映画の中のような研究や治験をしてくださっている研究者の方々の努力があって、
今私が受ける事が出来ている治療があるのだなと思うと、本当に有難いです。
ここからさらに20~30年後には、
癌治療はどんな世界になっているかな。
副作用も少なくて、全部のステージで完治が出来るようになっていたらいいなー。
「昔の人は、癌は不治の病だったらしいよ」って未来の人達が言っていたらいいなと思います。
癌治療薬の一端を知れて、
見て良かったなと思う映画でした😃