10年以上ぶりに我が母校YALE大学に行ってきました。


100年近く前にYALEで教授をしていた「朝河貫一」という、当時日米の関係がうまくいくようにとにすごく貢献した素晴らしい人物の、歴史をたどるという番組のナビゲーター役といお仕事でした。
久しぶりの学校は外観は何も変わっていなくて、私が初めてYALEに行った時と時期も近いので紅葉の感じも本当に懐かしかったです。

ホームシックと英語恐怖症で、部屋のドアに「外国人進入禁止」と書いていた、その寮もみてきました。景色があまりにも変わっていないので、ついこの間のことのようにも感じるし、けど当時とは私を取り巻く環境は全然変わっているし、時を感じました、自分がまさかヴァイオリンで生計をきちんとたてられるようになるとは、全然思ってなかったし、不安がいっぱいのあの頃でした。


あの当時すごく仲の良かった友人も、私が来てると聞きつけて会いに来てくれたし、なんといっても恩師二人にお会いすることができました。
安芸先生に再開した様子は、放送されるはずなので是非見ていただきたいです。
収録の後、先生のおうちに呼んでいただきご飯もご馳走になりました。
もう一人の恩師、東京カルテットの池田先生は、お忙しいのにわざわざホテルにまで顔を出してくださいました。
私が泣き暮らしていた時に、声をかけてくださって、日本食やさんに連れて行ってくださいました。思い出すのも恥ずかしいほど、ワーワー泣きまくって、この世の終わりみたいにホームシックになってました。

本当に馬鹿なやつでした。自分が行きたいっていって決めた留学なのに、なんで泣くんだってはなしですよ。
そんなことを池田先生とお話しながら、16年前を振り返っていました。
しかし、私って本当に人に恵まれるな~、と痛感しました。
小学校の恩師、ヴァイオリンの先生、友人などいつも私を誰かが助けてくれて、なんとか生きてきたそんな気がします。
この運だけは絶対に手放したくないです。





日本に戻り、すぐに千住真理子さんとはじめての共演というコンサートがありました。
真理子姉さん(心の中では姉貴とよんでます)はみなさんが思ってるよりずっと、男前で私の5倍ぐらいせっかちで、私の2倍ぐらい男らしいです。
演奏も迫力満点の弾きっぷりで、かなり圧倒されました。


しかし、本当に気持ちのいい方です。じめじめ、ねちょねちょ、だらだら、したところがみじんも無く、ちゃきちゃき、はきはき、にこにこ、めちゃめちゃ良い人です。
この素晴らしい人間性が、長くスターの座を保持している理由なんだなと思いました。





この一ヶ月すごく勉強になることばかりで、考えさせられることも多かったです。
私も年末まで走りぬけるぞ!