こんばんは
本日もご訪問頂いた方々ありがとうございますm(__)m
昔話の続きです。
信号待ちで車を停車させると、車から男二人が降りて近づいてきた
どんなホラー映画も霞むくらいの恐怖。
今ままで感じたことのない焦り。
色んな感情が一気に押し寄せる。
運転席の窓をドンドン叩く音が鳴り響く。
窓を開けたらおしまい。
誰かそう教えて欲しかった。
今なら当たり前になった知識をあの頃は持っていなかった
無知が故の大惨事ですものね。
男二人が何かを叫んでドアを開けようとしていた
彼は話し合おうと窓を開けてしまった。
すると鍵を開けられ乱入。
彼は引きずりおろされた。
金属バットでボコボコ。
彼の様子は私には見えない。
ただ不気味な音だけが鳴り響いている。
耳を塞ぎたくなるような怒号とうめき声。
私は何もできず震えてた。
男たちに気が付かれないように母に電話をした。
場所もよくわからずただ助けてと繰り返した。
男の一人が私のところにやって来た。
運転席の彼の財布から現金を抜き取った。
『これだけか。』
怒りに満ちた声が、これからの自分の運命を示唆しているようだった。
お金を要求されたが、私は財布を持っていなかった。
私は男たちの車に乗せられ、連れ去られた。
神様なんていないんだと悟った。
つづく