オゾン療法とは、オゾンを用いて血液を浄化し免疫力の活性化を
高めることで運動器疾患や癌治療などをおこなう療法です。
【はじまり】
オゾンの歴史上のパイオニアには、1840年、ドイツの化学者
christian friedrich schonbeinが科学の実験中にオゾンという
気体を発見した者として知られています。
この時に、ギリシャ語のOZEIN(臭う)からOZONEと命名されました。
その後、オゾンを使っていた歯科医E.A.Fisch(1899-1966)の患者だった
外科医のErwin Payrが、外科にもオゾンを使えないかということで始まったのが、
医科でのオゾン療法の始まりです。
また、Joachim Hansler(1908–1981)は初めて医療用オゾンの発生器を
造った人物として知られています。
日本でもオゾン療法は戦前から歯科治療で用いられていました。
日大の先生たちによって、歯周病や歯槽膿漏に対し盛んに研究も
行われていました。歯周病には良い結果が報告されています。
しかし、戦後、オゾンがオキシダントであり、有害だという風説が流れてから、
完全に途絶えてしまいました。
ヨーロッパではオゾンの研究は脈々と続いており、最も盛んなのはイタリアや
ドイツで1万人以上のDrが、年間100万人以上の患者に施術を行っています。
最近の近代オゾン療法の草分けと呼ばれるボッチ教授はイタリア人ですが、
実際に治療を行っている先生の数ではドイツが主流になります。
ドイツ、イタリア、イギリスでは、何十年と治療が行われています。
また、もともとオゾン療法は、抗生物質の無い時代や地域で盛んに
研究されてきたので、現在でもキューバやマレーシアなど開発途上国では、
オゾン療法だけでクリニックが運営できるほど、盛んに行われています。
日本の医療は基本的にアメリカ追従ですので、アメリカで行われて
いないオゾン療法は日本でも広まっていないという経緯があります。
ヨーロッパなどでは、B型C型の肝炎や、HIVのウイルスの増殖を
抑えるために用いられています。狭心症や心筋梗塞など、虚血性心疾患の
後にオゾン療法が治療として行われています。
他にも、老人性網膜変性疾患、アトピー性皮膚炎などアレルギー •
自己免疫疾患にも用いられます。(投与量により免疫調整作用)
また、免疫力を上げる作用に優れ、がんの補完療法として、外科手術後に
使用されています。がんの補完医療では、週2回、5週間を1クールとして、
年1 • 2回繰り返すという形です。
また、歯科領域でも使用されていますが、これはオゾンガスの直接的な
殺菌作用が主で、上記のような医科でのオゾン療法とは、作用機序が
少し異なります。
【どんなもの?】
まず、左右どちらかの腕から、100~150mlの血液を専用のオゾン耐性ボトル
を用いて採血します。
採取した血液に代謝と免疫系を活性化するためにもっとも効果のある
量のオゾンを正確に投与します。 血液とオゾンが反応すると、どす黒い血液が
一瞬で鮮やかな赤に変色します。そして、オゾンで活性化された血液を
ボトルから再び、体内に戻します。
【効果】
オゾンが血液と接触すると、前期反応として活性酸素種が、後期反応として
過酸化脂質代謝物が発生します。この活性酸素種と過酸化脂質代謝物の
2つが、血液クレンジングの主な作用機序となります。
この場合の活性酸素種というのは、ほとんどが過酸化水素=H2O2です。
それが赤血球、白血球、血小板に働きます。赤血球の2.3–DPGを上げるので、
O2運搬能が改善し、末梢の虚血部に、酸素を供給しやすい状態にします。
白血球に関しては、インターフェロン–γやサイトカイン系を活性化します。
血小板については、オータコイドと成長因子の放出、血小板凝集抑制反応に
よって、血液をサラサラにする効果などを引き出します。
後期反応の過酸化脂質代謝物は、血管内皮細胞でNO放出を増加させ、
血管を拡張する。骨髄に対しては、もともと2.3–DPGの活性が高い
スーパー赤血球を生産させるということがいわれています。血液クレンジングを
繰り返し行うことで、酸素運搬能の高い赤血球がどんどん増えていくということです。
血液クレンジングの効果としては、以下があげられています。
1.体内の酸素化
特に普段、酸素が行き渡らない虚血部位の酸素化です。
2.血液流動性の改善による末梢循環の改善
3.免疫機能の向上
4.細胞を活性化することによってATP産生の増加
SOD等の上昇で抗酸化力を向上させる
5.アンチエイジング効果
【費用】
1回20000円前後