夢ならばどれほど
良かったでしょう

…って、
それは米津玄師さんの
レモン🍋じゃん(笑)
※米津さん、再生回数2億回達成
おめでとうございます㊗️

…って
そう言う事じゃなくて、
青切りみかんのお話。



先週、
頂き物の
青切りみかんを食べた。

私の住んでる地域では
"運動会みかん"とも
呼ばれているみかん。

運動会の頃が旬なため
運動会には大体の家庭が
お弁当後のデザート用に
持ってきている確率が
高かったからなのか、
そんな呼び名がついていた。


懐かしいなぁ……
って思いながら食べてたら、

ふっと、

小学校低学年の頃の
記憶が蘇って来た。

それは、
小学校から帰宅して、
誰もいない台所で一人
おやつに置かれた
青切りみかんを食べながら

心細くて
心細くて
泣いた記憶。

家に帰ってきてるのに、
全然安全だと思えなかった。


学校に居ようが
家に居ようが
間違った事を
してはいけないと

(少しでも間違うと
母親の怒声と共に
殴られたり
蹴られたりしたから)

自分の
一挙手一投足に
気を張って
気を張って…

心休める場所に
行きたいけど
どこにもなくて。

心細さに
青切りみかんを食べながら
途方に暮れて泣いている、

記憶の中の幼い自分が

可哀想で
いたたまれなくて。


こんなに小さいのに
こんなに心細い想いを抱えて
良くがんばったね!!

と、
思わず膝の上に抱えて
抱きしめたら、

その子は
大声をあげて
私の首にしがみついて
泣いた。

堪らず、
私も一緒に泣いた。


大丈夫。
大丈夫。
あなたはちゃんと
大人になれてるから。

そりゃあ、
穴に落ちたり
泥水かぶったり
全然平坦な道じゃぁ
無かったし、

今だって
色んな事に
もがいているけれど

嫌な事ばかりじゃ
なかったから!

楽しい事
嬉しい事
感動で
胸振るわせた事も
いっぱいあったから!!

だから、

大丈夫。

大丈夫。

安心して
大人になっていいんだよ。


そう言って、
泣きながら
抱きしめていたら、

泣いてたその子が
泣くのを止めて、

私の顔を見上げて
笑顔になった。

そして、
私の膝から下りて
バイバイと手を振って
くるりと消えた。


もう消えてしまった
あの子に向かって
バイバイと手を振りながら
切なくて泣いた。


次に青切りみかんを
食べる時は

泣いてるあの子じゃなく
笑顔のあの子を思い出す。


「おっ前さぁ〜
偉そうに言ってるけど、
全然大丈夫じゃないじゃん!」

って、
囁いてくる声は
相変わらずウザイけど

最近は
【黙れ!】
と書いたシールを

囁いてくるヤツに
ピッと貼れる様に
なって来た(笑)

何を囁かれたって、

私は
私を愛すると
決めたんだもん。

私は、
私を愛する練習
やめないもん。