(顔を隠した写真をブログタイトル横に上げたくないので、ハワイで撮った写真をアップしました。本文とは関係ありません 強いて言えば父がいる空のイメージかな?)
お正月に姉が真顔で言いました。
「映画『リメンバー・ミー』みたいに、お正月だけ期間限定で死んだ人が帰ってくるシステムがあってもいいって思わへん⁉️」
そりゃ、そんなシステムがあったら嬉しい
お父さんもお母さんも帰って来て、(あ、一応夫も)、みんなで一緒にテーブル囲めたらどれだけ良いか。
姉はそんなことを考えていたせいか、夢を見たそうです。
父と一緒に温泉旅行に行っている夢。
夢の中で父はみんなと普通にご飯を食べて、浴衣に着替えて「じゃお風呂に行ってくる」と言い、姉は「行ってらっしゃい」と父の肩を抱くようにして送り出したそうです。
でも心の中では「ああ、お父さんはお風呂からは戻って来ないんだろうな」と思っていたと。
父が着ていたノリのきいていない着古された旅館の浴衣の感触、父の肩の温かさを、目が覚めた後もリアルに覚えていたと涙ぐみながら話す姉。
その話を聞いたせいか、私も先週夢を見ました。
外出中のどこかの人混みの中。
不意に目の前に現れた父が私に「あれ決まった?
31日のやつ」と尋ねます。
私が「まだ決まってへん。今考え中」と答えると、父は頷きながら「じゃ決まったら教えて。時間と場所と」と言ってどこへともなく姿を消しました。
いつものジャンパー姿。元気そうにふっくらしている父。
次の場面はシーンとした図書館の中。
また現れた父が「決まった?31日の時間と場所」と尋ねます。
静まり返った場所なので焦った私が「うん、決まったけどここでは説明できへんから」と言うと、父は頷きながら「わかった、じゃあまた後で教えて」と言ってどこかへ消えて行きました。
次の場面は病院だか公共施設だかの古そうな建物の中の食堂のような場所。
ザワザワと大勢の人がいる中で何処からともなく姿を現した父。
現れる度に父は少しずつ若返っているようで、この時の父の顔はまだシワも少なく10年くらいは前の父のようでした。
また「決まった?31日の時間と場所」と。
私が「うん、決まった。ここの会館の部屋借りてやることになった」と説明すると、父はちょっと眉をひそめて周りを見回しながら「そうか、ちょっとうるさいけど仕方ないな。予算の都合もあるし公共施設だとこんな感じになるな」と頷いてくれました。
私が父に「今もずっと心配してくれてるんやな」と言うと、父は「当たり前やん、ずっと心配してるよ」と言いながら、涙を拭いました。
それは涙もろくなった晩年の父でした。
そのままテーブルに突っ伏して泣いている様子の父。
私も涙ぐみながら父の頭をハグしようとするのですが、テーブルが邪魔でできなくて、父の頭をなんだかゴリゴリ撫で回しているところで目が覚めました。
目が覚めてもからも、お父さんはやっぱりずっと心配して見守ってくれてるんやと思うと泣けました。
段取り上手の父は、みんなで集まったり出かけたりする時、いつもみんなの都合を確認して早くから準備してくれていました。
私達の子どもがまだ小さくてわちゃわちゃしていた頃も、いろんな場合を想定して準備してきてくれる父にどれだけ助けられたことか。
その頃父は、くも膜下出血の後遺症でほとんど家事もできなくなり気難しくもなった母の面倒を一人でみて家事もこなしていました。
そうしながらも私達のことも気にかけて動いてくれていたのです。
そして自分の兄弟達のこともいつも気遣って、何か事があると迅速に動いて手を貸していました。
だから私達子や孫だけでなく、親戚の皆が父のことを慕っていました。
今考えても父の優しさと気配りはすごかったと思います。
私が夢を見たのは父の命日の1月31日を過ぎてからなので 、夢の中で言っていた「31日の件」というのは父の一周忌の話ではなく、多分父が関わっていた平和活動か何か別の件のような気がします。
なんにせよ父は今も天国からずっと私達のことを心配して見守ってくれていて、もしかしたら知らないうちに手助けしてくれてるのかもしれません。
そんな父の一周忌の集いを昨日行いました。
姪の1人の休みに合わせたので平日になってしまいましたが、東京で働く別の姪も休みを取って参加してくれ、子と孫達全員が集まることができました。
実家でお線香を上げてみんなで般若心経を読んで、お墓参りをしてから食事をしました。
みんなで集まって父を偲ぶことが出来て本当に良かった。
父がこの場にいないのはやっぱりすごく寂しいけど、、、
お父さんも喜んでくれてるよね?
みんな元気でなんとかやってるよ。
お父さんはそちらでお母さんと再会して楽しくしてるかな?
天国のお父さんがあんまりハラハラしないように頑張るね。
働けるうちは働いた方がいいって言ってたお父さんの言葉、覚えてるよ。
もう少し充電したらまた働くようにするから、安心して見守っててね。