こんにちは!
NICU/GCU看護師のナス子です!
初めましての方はこちら
今日は、ママたちが頑張って持ってきてくれた搾母乳が
どのようにして赤ちゃんの元へ行くのか
持参する際の注意点
をお伝えしたいと思います😊
まず始めに、搾母乳の行方について
NICU/GCUでは、入院中の赤ちゃんも、ママからの母乳がもらえるよう、入院前や入院時に搾乳の持参方法を説明されると思います
これから赤ちゃんが入院するママもいるかもしれないので、持参方法を簡単に説明すると
自宅で搾乳した母乳を市販の母乳パックに清潔に詰めて、冷凍庫に保存し、持参の際は解けないよう保冷剤を詰めていただくようお願いしています
搾乳して24時間以内であれば、冷蔵保存で使用可能ですが
それ以降に使用する場合は冷凍保存で約1ヶ月(当院の規定です。病院ごとに保管期間は異なるかもしれません。)、使用可能になります
電車やバスを使用する等、病院に通うのに時間がかかる方は、溶けないようにするのが大変だと思います😭
また、夏場は距離が近くても溶けてしまうリスクがあるので、注意が必要です
病院に着いたら、担当の看護師に手渡しや、母乳を入れる専用の冷凍庫に預けていただきます
そして、ママたちからお預かりした母乳は、赤ちゃん一人一人に必要な量に分ける必要があります
ママたちが持ってきてくださる時は、母乳パックに入った状態のため、どのくらいの量が入っているか、だいたいは分かっても(ママたちが量を書いてくれている場合)、正確ではありません
まだ、お口で飲む練習をしていない場合は、シリンジ(注射器のようなもの)に必要な量吸いとっていきます
瓶で飲んでいる子なら、哺乳瓶に必要な量分けていきます
この作業をしているのは、病院の栄養部の場合もあれば、看護師が行っていることもあります
どちらにせよ、毎回赤ちゃんが飲む直前にその作業をすることはできません
そのため、1日に使用する母乳をまとめて作成していることが多いです
例えば、10mlを8回飲んでいる場合は、届いた母乳パックを開けて、量りながら分けていきます
冷凍された母乳を入院している赤ちゃん全員分一斉に解凍し、分けて、赤ちゃんごとに分かるように名前のシールなど貼っていきます
そして、赤ちゃんの元へ届くのです
次に搾乳持参時の注意点をお伝えしたいと思います
①名前をしっかり書いてください
→水で解かしていくため、水性ペンでは名前が消えてしまいます
誰のものか分からない母乳を使用することは出来ないので、消えないよう油性ペンを使用することをおすすめします✨
②規定量以上入れないでください
→母乳パックには、それぞれ入れて大丈夫な量が決まっています
50mlまでのパックに70mlなど多く入れてしまうと、破れて漏れてしまったり、解凍の際にこぼれてしまうことがあります
一滴でも無駄にしないために、ご協力お願いします
③説明書通りに密封してください
→母乳パックの箱には、正しいパックの仕方が書いてあると思います
その通りに入れていただかないと、漏れてしまい無駄になってしまうことがあります
以上の点だけご注意いただければと思います😌💕
次回は、看護師目線で、おおすめの母乳パックや搾乳器のご紹介をできたらと思います!