帰りのバスん中。


言葉を大切にする芝居がやっぱり好きだ。

それでいて遊ぶ芝居が好きだ。

なつかしい音楽がある芝居が好きだ。

泣いて笑える芝居が好きだ。

今日の芝居が好きだ。

今日のテーマは、母親と娘。

まさに我が家。

年老いた母親は、あくまでも無邪気で

屈託がない。昔の世界に生きる人。

娘は、いつも現実的。

リムジンバスに乗って

今の世界に戻ろうとする。

昔は、同じ時と場所を過ごしていたのに

当たり前のことだけど

時間が二人を引き離していった。

「かあさん、私みたいな子供でよかった」

「そんなこときいてどうすんだい」

「いや どうするんだいって」

今は、同じ場所で時間を

過ごすことができない娘の

母親に対する

精一杯の懺悔のように聞こえた。

子供を背負った昔の母親と

年老いた母親が無言で交差するシーン。


泣いた。

2015年2月8日
13時から
大阪ウィングフィールド

劇団青い鳥

ミクちゃん、
お風呂の時間です。