グンソク王子に出会ってから、ふぬけてしまった私。


超好きな人、手が届かない人に会って、話してしまい有頂天。しかし、もう二度とこの人に出会えることは、人生でないだろうと思うと、この先、何を目標に生きていったらいいか・・・とむなしくなる毎日を過ごしておりました。


が、そんなこと言っても、片付けなければいけない仕事がうんとこさありまして、なんとか学生の推薦状を6通書き上げまして、ほっ。


一息つくと、王子に会えた至福のときを思い出し、妄想に浸る毎日でありましたが、王子の名前をググって見ると、まあ、結構ハワイで偶然会って写真を撮ってもらったなんていう人をあちらこちらで発見しまして、


ちっ、あたいだけじゃないんかい!


とがっくりorz


なんか一人っきりで会っちゃったもんだから、独り占めしちゃったもんだから、まるで知り合いになったような気がしてましたけど、そんな訳は一ミリもないわけで、妄想の世界に浸りきっていましたが、だんだん現実世界に戻りつつありますぅ。


で、グンソク王子をホテルで待っている間、遠い遠い昔、10代ののころに、追っかけしたなあなんて思い出し、ちょっとだけノスタルジックな気分に浸っておりました。



えっと、追っかけたのは、外タレです。ご存知でしょうか、ターミネーター、そして、エイリアン2に出てました、マイケルビーンという俳優さんでございます。


この方です。



ちろみの交換日記


両方の映画で、ヒロインを守り、支える役。ナイト、まさにナイトです。(私はどちらかというと王子よりはナイト派です)。


で、彼がデミ・ムーアと共演した「第七の予言」(知らないでしょうが・・・)のキャンペーンのために来日したのですよ。で、母がそのニュースを見て、「マイケル・ビーン、来るらしいよ」と教えてくれまして(今でもその時の場面が鮮明に浮かんできます)、同じようにマイケルにはまっていた友だちと学校の帰りに、彼の滞在しているであろうホテルで出待ち。


なぜホテルがわかったかというと、そのころちょうどハードロックや外タレにはまってる人と仲良くなりまして、その友だちが「ハードロック歌手なら、(今は亡き)キャピタル東急、映画なら帝国ホテル」と教えてくれまして、本当かどうかはわからなかったのですが、ダメもとで帝国ホテルのロビーで待つことに。



色紙とカメラ、プレゼント(何をあげたかさっぱり覚えていませんが)を準備し、ばっちり制服(覚えてもらおうと思いましてね・・・あ、もちろん校則違反です)で、ホテルの人に怪しまれないように、まるで両親と待ち合わせしているかのように振舞っていた我々。結構、日本では彼、人気があったんですが、我々のようなファンはまったく見られず。周りはすべてお金持ちそうな人々ばかり。さすがに不安でした、このネタ、ガセなんじゃないかと。でも二人で待ってるってのは心強いですね、どっちかがくじけそうになると、どっちかが励ます、妄想入る、みたいな感じで、なんとか待ち続けることができました。


いやあ、グンソク王子を待ってた時は一人ぼっちだったのでね、心の中で二役やってました。くじけそうになると、励ます自分・・「がんば、きっと会える!」ぶつぶつ呪文のように繰り返してました。




そして、待つこと2時間半・・・・




キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!




お連れの人(マネージャー?)をつれて、マイケル、来たー!!




生マイケルっす。夢にまで出てきた憧れの人が、そこ、そこ、すぐそこ歩いてるよーっ!!



彼らは出口に向かってます!!追いかけねば、どっかに行ってしまふ~!!!


と腰を抜かしかけてる友だちを引っ張り、追いかけました。で、ああ、タクシーを待ってるところに



WAITっ~~~!怒



と絶叫。



マイケル、びっくりして止まる・・・Σ(゚д゚;)



止まってくれたのはいいものの、何を言っていいかわからない。あーもう言いたいことは山ほどありましたよ、もうほんと大好きで大好きでたまらなくって、この瞬間を夢見ていたのに、何にもでてこない、一言も出てこない。

もう泣きそうになりまして、「あたしゃ、ダメだ。ねえ、あんた、何か言って!」と言おうと思って、友達を見たら・・・



鼻血ブー((◎д◎ ))ゝ




え、マジ? マイケルさらにびっくり (゚Ω゚;)



あーもうこれは私が何とかしないことには、何にもできないまま、終わってしまう・・・・



あ、とりあえず、サイン!と思い、出てきた言葉




Signiture please




えっと、これサインっちゃ、サインですけど、署名って意味でして、私はautographといわなくちゃいけなかったんですね・・・ まるでカードで買い物したマイケルに「ここにご署名お願いします」と頼んでる店員状態だったわけです。


でも、優しいマイケルは「OK」と言って、署名、もとい、サインをくれました。あ、優しい私は友だちの分の色紙も渡しましたよ(友達は一生懸命下を向いて鼻血処理中)。



そして握手。っていうか、これは頼みもせずに、色紙を返してくれる時に、強引に自らの手を彼にぐっと出し、握手を無言で強要、彼の手をゲット。超あがってるくせに、アグレッシブに攻めた私。自分に万歳!はくす~!




そして鼻血も止まった友達、すかさず手を出す。またまた彼の手をゲット!




ミッション終了(^O^)/





ちがーーーーーーーーう!!写真!!!思い出は風化します。会ったという確固たる証拠がほしい!!いつまでも愛でることのできるブツがほしい!




あーでも「いっしょに撮ってください」っていう英語がわからないっーー(T▽T;)



ってことで、無言で写真を撮る私 (怪しい、怪しすぎる・・・)



マイケルはちょーっと苦笑いしてましたが、我々に手を振ってタクシーに乗り込み、去っていきました・・・



マイケルが去った後、本当に会えたんだ!!って、うれしさがこみ上げてきまして、涙が出てきました。(鼻血はでなかったけど)。帰り、二人でもう一生手を洗いたくない!と言いながら、日比谷の駅に向かって歩いたこと、今でもはっきり覚えてます。まだ興奮も緊張も冷めやらずで、ひざががくがくしてったっけ。


でも家に帰って寝るころになったら、すごい悔しさがこみ上げてきて・・・ 英語がもっと話せたら、どんだけ彼とお話できただろう。写真もいっしょに撮れただろうし、それにどれだけ好きかってこと伝えられたのに・・・



そう思ったら悔しくて悔しくて、自分の英語のダメダメさが悲しくて仕方がなかった。



それでね、英語をがんばろうと思うようになったのです。いつか留学して英語が上手になって、その時には絶対またマイケルに会って、この気持ちを伝えようって。



若いな、自分・・・・(・Θ・;)




今の私があるのは、たぶんマイケルのおかげです。きっかけはマイケルって感じかしら。



結局その後、マイケルが私と二つか三つしか違わない人と結婚というニュースを聞き、マイケル熱は平熱以下になりまして、さらにボンジョヴィに完全に心奪われた私は、マイケルのことを思い出すこともめっきりなくなりました。実は3,4年前に、「ハワイ」という刑事もののドラマが始まりまして、そこの刑事役でマイケルが出演してました。当然、ハワイでロケがあるので、「いやあ、いつか、どっかで会えるかも」なんて、昔のオトコに会うみたいな気持ちでちょっとわくわくしてたんですが、視聴率が悪く、あっという間に打ち切りに・・・ おっかけとくんだったかなと後悔。



で、今回、グンソク王子に出会って、言えたことが、「日本語、お上手ですね」のみ orz




全然、進歩してないじゃんけーー!

ヽ( )`ε´( )ノ


結局、憧れの人を目の前にしたら、何にも言えないってことですよ、そういうことなんです。



ま、今回はいっしょに写真を撮ってくださいって言えただけよかったか・・・