4回鳴って…、

5回目が聞こえ始めても

切れなくて。


「もしもし?M由?」


って言うS朗の声が

聞こえた。


「出てくれると思わなかったから。」


電話してしまって

S朗が出てしまった事に

後悔した。


「ごめんなさい。


言いながら、

電話を掛ける事にすら

罪悪感を感じる関係を

やめられない自分の

愚かさを

嘲笑したいのに…

涙が溢れていた。

S朗に分からないように

声を殺して泣いた。


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