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誕生日を

覚えてしまっていたのは、


同じだったから。

足して10になる…誕生日。


もう、大人になっている。

いつか、分かってくれるよ。』

あれは、希望じゃなくて、
本当の気持ち、
M由は、信じてた。

『時間がね。一番優しいんだよ。』

って…。
彼女なら、
きっと
もう、自分の中に
彼を見つけてる。
本当に大事なものは何一つ
失くしてはいないの。

知らなかった事実を知ることで
失うものは無いんだと、
大事にしてた想いがある。
あの時のあの瞬間は
間違いなくそういう気持ちで
未来を見ていた。

事実から何が真実かを
知りたかったのは私。

だから、
それが間違いだったとは
思っていないの。
悲しませることも
怒らせることも
不要なのに…

事実も真実も苦しすぎて、
自分自身を否定する
また一つ、
悲しい経験(時間)。
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