夜中。

10時過ぎに、携帯が鳴った。
係長からの電話だった。
慌てて電話に出ると、

電話に出ない 』って、
 言っていたから、
 出ないかな…と思ってた。」

と…言われた。

「…出ることもあります。」

係長は
飲み会の帰りで、
陽気で、甘えた感じだった。

「そうか、出て良かった。
 声が聞けたぁ。
 今は、家にいるの?

電話の先、
顔が見えないけど
親しげな話し方や雰囲気が
友達みたいで、
顔が見えない分、
不思議と親しみを感じてる。
もう、係長のペースだ。