Kちゃんとは、
S朗さんとの不倫の
バランスに
利用しているみたいな気がして…
罪悪感だけが募っていって、
いつの間にか、会うのをやめていた。


だけど、


「今日は、人に会うから

   S宿で降りるね。」

いつもと逆…。
M由が…、男の人と会う。

「…誰?」

って、聞かれた。

「友達…。」

「男?」

嫌なら行かないけど…
 結婚している人…。」

ちょっとだけ
嘘をついた…。

「別にいいよ。」

って言いながら、
彼がちょっと怒っている。
それから
気まずい空気が流れたまま
S宿駅に着いてしまった。

「あっ、S宿に着いた。
 降りるね。」

S朗さんは
目だけコチラに向けた。
何も言ってくれなかった。

ホームに降りたM由も
電車の中のS朗さんを
振り返るのを辞めた。

S朗さんは、
女性と二人で食事する。
当たり前みたいに。
S朗さんから誘う。
なのに、
M由が他の人と
食事するのは嫌なの?

(勝手だな。。)
 
って思うのに
それでもやっぱり
自分でもすごく
後ろめたくて
Kちゃんと待合せた事を
後悔していた。

(いいの?
 M由、行っちゃうよ…。)

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