旅行から帰って来て、

「夏のK川で
 伊勢海老をもらってね。」

彼の家族との時間を
M由に話してくれる事が
嬉しかった。

S朗君の家族を
感じていれば…、
M由は
欲張りにならないで
いられる。

裸のまま
ベッドから出て、
お風呂を見に行くM由を
S朗君が
後ろから
抱きしめて来た。

洗面台の大きな鏡の前で、
S朗君に絡めとられた
自分が映っていた。

   「 見て。」

って、
鏡を見ている。
M由の胸元に回っている
S朗君の腕

   「綺麗だよ。」

って。

力が入らない。
うなじに
キスをしながら
鏡越しにM由の身体を
見続けている。

胸がキュウとなる。

S朗…は
M由の身体を
明るいところで見たがる。

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