こんな私でも歌舞伎町で働いていた男だ。
麻薬の怖さは知っている。
1度手を出せば人生を壊してしまう
恐ろしいものだ.....
ただ、私は東京から栃木の田舎町に引越し
友達もいないそんな寂しさから麻薬に手を
出してしまったのである。
とはいえ、友達もいないような場所で
売人との繋がりなどあるはずもなく
麻薬は自らが作るしかなかった。。
今は便利な時代だ。
ネットを見ればなんでも作れる。
麻薬と言っても多種多様なものがあるが
私はその中でも比較的に作りやすそうな
ものを選んだ。。。
私はまず野菜室から玉ねぎを取り出し
半分刻んだ。みじん切りだ。
次に長ネギの白いところを15cm程度
縦に切れ目をいれ横に細かく刻めば……
そう、みじん切りだ。
2種類のまるで白い粉のようなみじん切りを
作った私は覚悟を決めた。
もう後には引けない。
その後は一瞬だった。
私はその白い粉たちを全て容器に入れ
様々な液体や粉などと混ぜ合わせた。
にんにくチューブ2cm
胡麻油 小さじ1
味の素 15振り
醤油 100ml
水 100ml
砂糖 大さじ3
鷹の爪輪切り 2本分程度
そして最後に万能ネギとゴマを
気持ち程度加えた。
正直この時の記憶はない。適当だ。
そうしてできた麻薬のなかに
私は沸騰してから6分間茹でた卵を
7個いれた。
そして余ってた出汁用の昆布をいれた。
いま思えば自暴自棄になっていたのかもしれない。
どこのレシピにも昆布なんて書いてなかった。
ただ、ただ、その時は美味いんじゃないか？
って思ったんだ。。。
それから1日後気付いた時には
卵はなくなっていた。
食べた記憶なんてない。。。
だから写真だって残っていない。。。
そう、私は廃人……
いや、太っていた。。。
私はいまも麻薬を…いや麻薬卵を
また食べたいという思いと戦っています。
薬物乱用は
ダメ。ゼッタイ。
～～完～～
卵 6～7個
長ねぎの白い部分 半分
玉ねぎ半分
万能ねぎ オシャレ程度
ゴマ オシャレ程度
にんにくチューブ2cm
胡麻油 小さじ1
味の素 15振り
醤油 100ml
水 100ml
砂糖 大さじ3
鷹の爪輪切り 2本分程度
昆布 気持ちの問題
