10月30日の阪神競馬9レース萩ステークスに出走したキャロットクラブの2歳出資牡馬キラーアビリティ(父ディープインパクト母キラーグレイシス)は2着に終わりました。10月は1勝クラスのミスビアンカの1勝のみで終わりました。

 6頭立ての少頭数で前走新馬勝ちしたダノンスコーピオンとのマッチレースと予想し、距離適性では有利なのではと期待しましたが、ゴール前あと一歩のところで外離れたところから急伸してきたダノンに差されて敗北となりました。

 単勝1・5倍の断然の人気。戦前に「負けるとすれば引っかかったり、併せ馬を避けた形で差されるパターンだろうなぁ。そうなってほしくはないけれど」と思っていたのが、その通りになってしまって残念の極みです。

 コース入場後の返し馬で首を激しく降っていてイレ込みが急に激しくなっていて、レースでも抑えられなかったようです。

 騎手の「抑えられなかった」というコメントはその通りで、われわれ出資者にとっても騎手コメント同様に悔いの残るレースとなりました。しかし、弁護ではありませんが果たしてベテラン騎手が乗ってもうまく御せたかどうかは分かりません。

 わたしには、かつて同じキャロットの出資馬シャイニングレイが皐月賞トライアルの弥生賞1番人気でイレ込んで川田将雅騎手を馬場入場後振り落とした光景や、好きだったキズナがエピファネイアに敗れたデビュー3戦目のラジオNIKKEI賞2歳ステークスの光景ともダブりました。

 だいたい、この時期の2歳馬の扱いは難しいようで、出資馬でステップレースをあっさり勝ち上がってくれたのは、いまや名牝となったクロノジェネシスくらいで、他の馬たちはだいたいどこかで壁に当たって足踏みしてきたように思います。

 今回で言えば騎手の技量うんぬんにも増して、馬のテンションが相当ヒートアップしてしまったことが大きな要因になってしまったように思います。

 レース映像を見ても中間なだめようとしながらも及ばず、コーナーを上がっていくところでピッチがガツンと上がってしまったようにも映ります。もう少し、気持ちフワッと、そろりと加速できていたら、最後の伸びもまた違って、ダノンの差し脚も交わせたのではないかなあとも思いますが、、、まぁ勝負のアヤです。

 それでも勝てなかったのは残念で痛いですが、あれだけ引っかかっても強さの片鱗は見せてくれました。

 この先、無事に成長を続けて今回の経験を糧として、先々につなげてほしいです。

 斉藤崇史厩舎のキラーアビリティ立て直しに期待します。