以下の動画をご覧ください。
違法な狩猟が行われている現場から、LIAがライブしたときの様子です。
あちこちに、猟師によって殺された鹿などの骨が落ちています。
猟師が殺して捌いて捨てていってるそうです。
これは鳥獣保護法違反にあたり、30万円以下の罰金になります。
基本的には持ち帰る必要があり、
埋める場合は、地主に許可を取って、埋設処理をしなければならないそうです。
しかし、以前ヤブキさんが通報して、警察に遺体を持ち帰るよう注意された猟師たちは、自宅に持ち帰ってどこで処理するかが分からなかったそうです。
こんな人たちが、狩猟免許を持っているんですね。
殺すこと以外に全く興味がないから、こういう連中も出てくるのでしょう。
以下はすべて、日本人の猟師たちが自らアップした映像です。
くくり罠にかかり、銃で頭を撃ち抜かれる鹿。
くくり罠にかかり、鈍器で複数回殴られ、頸動脈を切られるイノシシ。
箱罠にかかり、槍状の刃物で心臓を一突きにされるイノシシ。
飛んでいたところを撃ち殺される鳥。
人によっては見る事すらできない動画でしょうが、このような事が生で行えるのが猟師たちです。
猟師は共感性が著しく低く、殺しを楽しむ精神性を持っています。
実際にこのように、猟師たち自らが「ワクワク感」と記載しています。
以下は、LIAが猟友会についての詳細を書いた記事です。
こちらからも、猟師の本質がよく分かります。
****************引用****************
鳥獣保護員は、環境省管理の元、各都道府県より任命されて、年間を通して、自身が管理している区域を鳥獣保護法に則って管理
下記の動画は、2
この動画で猟友会員が猟銃を肩に担いで対象どうぶつを探しています。当然、この時点で
しかし、ご覧のように、この男のすぐ後ろには、仲間の猟友会員が歩いています。
動画には自動車が行き交う音も録音されているのでご覧になられた方はご理解いただけていると思いますが、
私は、この猟場のすぐ脇の道路からこれを撮影しており、道路の隣は、住宅街になっています。
つま
猟銃は大変暴発しやすい為、狩猟免許資格試験のさいにも、警察の試験のさいにも、
持ち
このような持ち方は「やってはいけない行
しかし、現実には、この動画のような光景は、とてもよく見かけま
こんな状態ですから、毎年、必ず犠牲になる一般人がいるのも、当然なのです。
狩猟者による人身事故は、暴力団同士の殺人事件よりも沢山発生しています。
http://blog.livedoor.jp/liablog/archives/1762710.html
さらに詳しく知りたい方は、狩猟者たちによる過去の事件・事故の記事を転載したこちらのページをご覧ください。
http://blog.livedoor.jp/liablog/archives/cat_47065.html?p=2
犠牲になっているのは、狩猟の対象になっている、どうぶつ達や鳥たち、一般人だけではありません。
狩猟に「道具」として使用されている猟犬や近隣の猫たち犬たちです。
猟場となっている山野から興奮して道路に飛び出し、自動車に轢かれる猟犬も沢山います。
山野に隣接する民家の敷地に侵入して、そのお宅で飼育されている猫を噛み殺したり、
こういう事も公にならないだけで、かなりの件数、起きています。
年老いたり、用済みになった猟犬や、狩猟者の身勝手な期待を背負わされて野山に放たれたが、狩猟者の期待に答えられなかった猟犬たち、
また、狩猟期間を終えて、次の猟期までの間の飼育が面倒であるが為に、山野に猟犬を置き去りにして帰って行く県外からの狩猟者たち。
中には、自動車の後を追いかけてこないように、猟犬の足や体を猟銃で撃ち、猟場に捨てて帰路につく狩猟者たちもいます。
その為、狩猟期間中の保健所や動物愛護センターには、猟犬がどんどん持ち込まれます。
そもそも、狩猟を肯定したり、擁護する人間たちがいる事自体が不思議でなりません。
平成25年の犬と猫の殺処分数(負傷犬猫の殺処分も含む)は138,268匹です。
この数字には、多くの方が悲しい反応を示します。
次に、平成25年「狩猟及びその他の理由(害獣駆除など・・)で殺害された野生鳥獣の数(イノシシ・シカ・サル・カモシカ・クマ・カワウ)は約679,700頭です。
この数字には、犬と猫の殺処分よりも反応が鈍くなる日本の悲しい世の中ですが、
犬と猫の約4.9倍以上の野生鳥獣が殺害されているのです。
しかも!
その半数が趣味の狩猟の犠牲です。
上記の数字には、「害獣」として「駆除」された、どうぶつ達の数も含まれていますが、その殆どは趣味の狩猟です。
平成25年度に殺されたイノシシ・シカ・クマ・サル・カモシカ・カワウ 約679,700頭の内訳は・・・
(サル・カモシカは趣味の狩猟では捕殺できない為、すべて個体数調整と有害鳥獣捕獲)
趣味の狩猟で殺された イノシシの数 155,400頭
趣味の狩猟で殺された シカの数 176,400頭
趣味の狩猟で殺された クマの数 500頭
趣味の狩猟で殺された カワウの数 3,500羽
趣味の狩猟 1年間で335,800匹ものどうぶつが殺されています。
野生鳥獣を、撃ち殺したり、捕まえたりする事で快楽や満足感を得る人間たちの犠牲になっているどうぶつたちがこんなに沢山いるのです。
これは、止むを得ない殺害などではありません。
残りの半数が「個体数調整」と「有害鳥獣駆除」による捕殺数になります。
「個体数調整」、「有害鳥獣駆除」、「害獣駆除」については、
もう何年も前から、ずっと書きたいと思いながら、時間がなくて書けておりません。
一言だけ今、記するすとすれば、「個体数調整」や「害獣」という考え方や「有害鳥獣駆除」という政府を含めた考え方や方針自体が、
あまりにも無知であり、完全に間違っているという事です。
しかも、頻繁に山野に入っている猟友会員たちや、本当に知識と教養がある狩猟者たちは、山が林業によって破壊されているが為に、
また、人間の生活圏が山に入り込み過ぎたりしているが為に、どうぶつたちと人間の生活範囲が混同されてしまった為に「害獣駆除」などという事になっているという事を知っています。
間違いなく知っています。
知っていて殺しているのです。
解っていながら、殺す事を楽しんでいるのですから、知っていて殺す事を楽しんでいる狩猟者たちは本物の悪人です。
彼らは、知識や教養のない幼稚な狩猟者たちとは全く違います。
自分が自分の欲望の為に他のどうぶつ達の命を奪っている事も知っています。
そういう方々は、私たちのこういう主張にも殆ど反論や言い訳をしません。
自然をよく知り、また、自らをよく知っているからです。
知識や教養がない狩猟者たちが反論してきます。
自分自身の矛盾に気が付いている狩猟者や精神的に弱い狩猟者ほど反論や言い訳をしてきます。
山の事や、「緑化」と偽って、国策として税金を投入して行なわれてきた「針葉樹林の植林事業、木材ビジネス」についてや、
農産物被害についても関係しますし、長くなりますので、今回は、少しだけ書きますね。
農林業被害とは、農業被害と林業被害の事を言います。
農業被害とは、農作物を食べられてしまう事をいいますが、もともと野生どうぶつが生息している場所に農地を作っている事が殆どですから、野生どうぶつに食べられることを覚悟しなくてはなりません。
後から大騒ぎするなど、無知極まりないです。
しかし、そんな状況でも、手厚く保障してくれる保険もございます。
それは、「共済」という保険に加入する事で受けた損害(気候による被害、天災被害、野生鳥獣被害などなど)を、お金で保障してくれる保険です。
「共済」には、個人で行なっている家庭菜園から大型農場まで、どんな方でも加入できます。
農業被害が、どうのこうのという方は、まず共済に加入してください。
農林水産省も環境省も各都道府県も、共済への加入を推進しています。
共済へも加入せず、自分たちで防護するなどのやるべきことも遣らず、行政に文句を言って野生どうぶつを駆除させるなど以ての外です。
次に、林業被害についてですが、そもそも、山の木を切り、山を「木材を生産する畑化」して、材木にする為の杉や檜ばかりを植林してきました。
その結果、野生鳥獣は食料を失うばかりか、生息地も追われ、食性も変えられ、道路建設や、人家が山の中に入り込むように作られたり、緩衝地帯が失われていることもあわせて、どうぶつたちが人里におりてくるようになってしまったのです。
にも拘らず、野生鳥獣たちは「害獣」などと呼ばれ、猟友会を中心にしたハンティングに高揚する精神の持ち主たちにどんどん撃ち殺されています。
その結果、日本国内のエゾオオカミ、ニホンオオカミは絶滅し、
九州地方ではツキノワグマが絶滅し、長野県内でもイノシシが地域絶滅している地域が広がってきています。
つまり、罠を仕掛けて、そこに、どうぶつがかかることや、どうぶつを撃ち殺すことに気持ちが高揚する精神状態の狩猟者たちの、極めて個人的な欲望を満たす為だけに殺されているどうぶつたちが、毎年33万5千匹以上いるのです。
しかも、そのどうぶつたちは、人間の手によって作り出されたり品種改良されてきた犬や猫や牛や豚や鶏たちとは違い、
厳しい自然環境の中で、自ら食べ物を探し、繁殖して子孫を残してきた野生鳥獣たちなのです。
狩猟期間中は、山間部や河川では、銃声がそこらじゅうから聞こえますが、
どうぶつを撃
そういう光景も日
で、さらに、そこらへんに、毛皮や骨を捨てて、肉や必要な内臓のみ持ち帰っ
どうぶつの毛皮や骨を遺棄する事は、鳥獣保護法に違反する行為ですの
LIAでは、目撃次第摘発していますが、こういう行為も後を絶ちません。
まあ、どうぶつを撃ち殺す事に高揚するような精神の持ち主たちですから、
こういう現場
最後はパトカーに乗っていただいてます。
中には、狩猟もきちんとしたマナーの元に行なえば良いのでは? モラルをもってやれば良いのでは?
というような、ゆるい考え方をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そもそも、狩猟者にマナーやモラルを求めるのが間違いです。
なぜならば、すべての人にとって、「いのち」が最も重要である事は間違いないと思います。
狩猟愛好家とはつまり、どうぶつを殺す事に気持ちが高揚するような精神の持ち主たちです。
そういう人たちに「マナー」、「モラル」などというものがあると思いますか?
殺すんですよ。
殺すことを楽しんでいるんですよ。
生きものを殺さないという人には、倫理観や様々な問題意識やモラル、マナーなどあると思いますが、
それらは全て、元を正せば「他者への想い」や「自然環境への想いや尊敬」や「いのちへの想いや、いのちの尊厳への想い」からのものの筈です。
生きものを殺すことを楽しむ人、殺すことに精神が高揚するような人たちに「マナー」や「モラル」を求めること自体が間違いなのです。
山の中で、罠や銃で殺したどうぶつたちは、体にロープをかけられ、引き摺って自動車の所まで運ばれてゆくのです。
死んだどうぶつとはいえ、雪の上や土の上を、コンクリートの上を引き摺られて山から下ろされます。
どうぶつを引き摺って行く事に良心の呵責を感じない人間たちが狩猟者なのです。
自然や山やどうぶつへの敬意などを感じていたら、どうぶつの遺体にロープをかけて引き摺って行くことが出来ますか?
彼らには、どうぶつたちは「獲物」でしかないのです。
だから引き摺って行けるのです。
タバコの吸殻は、そこらじゅうに捨て、
猟銃の薬莢は撃ちっぱなしで、山の中や川原に散乱させたまま帰って行くのです。
もちろん、タバコの吸殻を持ち帰る狩猟者や自分の銃から出た薬莢を拾って帰る狩猟者も中にはいます。
しかし、このような人は物凄く僅かです。
殺す事を楽しんで、良しとしている人たちなんですよ。
タバコの吸殻を捨てたり、薬莢を捨ててゆく事に罪悪感や良心の呵責などあると思いますか?
また、今は、あえて詳しく記しませんが、狩猟者たちによる犯罪行為は、鳥獣保護法違反だけに留まらず、
電波法違反や道路交通法違反、食品衛生法違反も繰り返し行なわれています。
こういう人たちに「マナー」や「モラル」などある訳がないのです。
猟友会員や狩猟者たちがどんな気持ちで狩猟をしているのか?、どういう気持ちで命と向き合っているのか? 下記の動画をご覧ください。
素人というていで、事細かに、いろいろな質問をしていますので、映像だけではなく、是非、会話や猟友会員(狩猟者)の言葉を聞いてください。
そこから、どうぶつを殺す事に高揚する精神の持ち主である彼らの本質を見極めてください。
*******************************************
こちらの記事にある通り、
「個体数調整」、「有害鳥獣駆除」、「害獣駆除」以外は、趣味の狩猟であり
平成25年度では、半数にあたる33万頭もの動物が趣味の狩猟で殺されているのです。
分かりますか? 趣味ですよ?
趣味、つまり楽しいから殺しているんですよ。
そんな人間に、倫理観とか、モラルなんてあると思います?
こんな事は億の金を積まれたってやりたくありませんが
この殺戮を、たいした儲けが出なくても、楽しんでやる人間がいるのです。
そんな人間に、倫理観とか、モラルなんてあるわけがなく、
マナー違反はもちろん、誰も見ていないところで違法行為をやるのも何ら不思議ではありません。
また、猟師の中には、猟犬を飼育し、このように訓練をさせ、猟の補助をさせる人たちがいます。
狩猟期間中は狩猟の役に立ちますが、狩猟シーズンが終わるとペットと同じですから飼育費用がかかります。
そのため猟師の中には、狩猟シーズンが終わると、猟犬を山中に捨てる輩がいるのです。
そして中には、犬を痛めつけたり、銃で撃ったりしてから捨てる猟師や、犬を繋いだ状態で捨てる猟師までいるのです。
こちらの犬猫みなしご救援隊で保護されたツカくんは、
用済みになったとき、猟師に背骨を叩き割られ、山に捨てられました。
野生動物を楽しんで殺す人間ですから、自分の従えている犬を痛めつけても、撃ち殺しても何ら不思議はありません。
そもそもノイヌやノネコは狩猟対象ですから、猟師は犬や猫も殺すことができますからね。
もちろん、表向きはパートナーだとか、大切にしているだとか言って、
元気な姿や可愛がっている姿を見せアピールするでしょう。
しかし、その裏側は分かったものではありません。
口先だけの人間は世の中に山ほどいるのです。
仮に一部の人が本当に可愛がっていたところで、
ではその人は狩猟犬の虐待・虐殺をなくすために何かしらの活動しているかというと、まぁ全くしていないでしょう。
猟師が全員悪い人ではない! などという主張をするだけで、単に自身の立場を正当化したいだけかと思われます。
そんな主張は、はっきり言ってどうでもいいわけです。
狩猟がある限り、狩猟犬の存在を認める限り、このような事は必ず起こるわけですから、
どっちにしろその人は、狩猟犬の虐待を応援する立場でしょう。
このように残酷な狩猟ではありますが、
現実は、かなり解決が難しいと考えられます。
犬猫だけを愛護している方々が狩猟犬のひどい扱いを知り、
肉を食べながら狩猟反対と主張しているのを見かけますが、それは矛盾だらけで論外です。
「なぜ豚牛鶏は良くて、鹿やイノシシはダメなんだ?」と言われたら、返す言葉もないでしょう。
狩猟も残酷ですが、畜産も同様に残酷ですからね。
畜産動物達は、優しく育てられて、優しく殺されるとでも思っているのでしょうか?
中には畜産の実態を知っていながら食べるのをやめない人もいるでしょうから、そういう人たちは猟師たちと心理状態は大きく違いはありません。
狩猟で肉を食べるのと、スーパーで肉を買うのは、直接殺すか、誰かに殺してもらうかの違いでしかありません。
どちらも感情と意識ある動物の殺戮の肯定です。
肉は嗜好品であり、栄養のために食べるものではありませんからね。
なんなら、狩猟で殺して食べている人の方が、命と向き合っているという言い分が表面上は通ることになります。
狩猟に反対するなら、最低でも肉食をやめてから言いましょう。
非常に難しいと言っているのは、菜食の人であっても狩猟へ加担していると言えるからです。
私はもちろんのこと、狩猟反対と言われているほとんどの方は、実際は農業をやっておられない方だと思いますが、
農業で生計を立てている人たちにとっては、害獣の問題は死活問題でしょう。
農業をやっている農家自身が、殺すことを求めているわけです。
秀品のお野菜を育てる為に多数を間引くとか、虫は殺すわ、草は抜くわ、育てる野菜以外の自然を犠牲にして成り立ってるし、種まきから苗の定植、3か月以上もかけて育ててそろそろ食べごろだな…ってスイカを一晩で食い荒らすタヌキックス、殺生すんなって同じ立場でその光景見てもマジで言えんのかな。
— あいか🍅新鮮農家 (@aisaika_daihyou) December 16, 2022
このツイートの方は、保護猫活動をしている方だそうですが
猫に思いを寄せられるはずの人が、鹿も猪も狸もサルもぶっ殺される、という表現を使い、ヴィーガンを煽るツイートをしています。
このような農家が全国には沢山おり、農家たちは動物を殺すこと、猟師を増やすことを切望しているわけです。
その野菜を買っている以上、狩猟の解決は非常に難しいと考えられます。
しかし、駆除しても駆除しても、実際は農作物被害は減っていません。
これはなぜかなのか。
****************引用****************
突然ですが、台所で生ゴミにハエがたかっていたらどうしますか?
庭に落ちているあめ玉にアリが集まっていたらどうしますか?
ハエやアリを追い払うと思いますが、それだけではないはずです。
台所の生ゴミや庭に落ちたあめ玉をそのまま放置していたら、またハエやアリが集まってくるので掃除をするでしょう。
ところが、イノシシなどの野生動物による農作物被害への対策の場合は状況が異なります。
「農作物の鳥獣被害はなぜ起こる? ~野生動物の素顔を知ろう~」でご紹介したように、
私たちは、放任果樹や放置された作物残渣(ざんさ)、耕作放棄地などによって、知らず知らずのうちに野生動物を誘引し、隠れ場所を提供しています。
調査研究によってこれらのことが明らかになったのですから、
生ゴミやあめ玉と同じように、放任果樹や作物残渣を野生動物の餌にならないように処理する環境管理が必要です。
しかし、ほとんどの被害現場では、捕獲だけに頼ってしまうことが多いのです。残念ながら、野生動物を誘引してしまう要因を除去していく対策はほとんど行われていません。したがって、野生動物を次から次へと人里に誘引してしまう状況がなくなりません。
これではきりがありません。
なぜか私たちは、野生動物が相手となると「捕獲が一番良い対策だ」「捕獲すれば被害はなくなるはずだ」と考えてしまいます。
現在、イノシシとシカだけで1年間に120万頭以上捕獲されています。
ところが、20年前に被害が社会問題となって捕獲が奨励されるようになってから今日に至るまで、被害は6倍以上に増えてしまいました。
被害を出す個体、特にイノシシは集落周辺を生活の拠点とすることが多く、山奥から通ってくる個体はあまりいません。
ところが、駆除されるほとんどの個体は山の中で捕獲されます。
農地に侵入していない個体が、無実の罪によって命を奪われているのです。
なぜこのような事態になっているのでしょうか。
ハエやアリであれば、生ゴミやあめ玉の周辺で捕まえることもできますが、イノシシ、シカなどの野生動物をその場で捕まえることは困難です。
野生動物は、耕作放棄地や竹林など、農地周辺で隠れながら人の動きを察知しています。
そして、人の気配を感じるとすぐに逃げてしまいます。
そのため、仮に野生動物を見つけても、ハンターが駆けつけた時にはすでに姿を消しています。
こうして多くのイノシシやシカは、人目を避けて夜に農地へやってきます。
たくさん捕獲して、野生動物の個体数や密度を調整すること自体は悪いことではありません(適切な個体数や密度の議論は非常に難しいのですが)。
しかし、人里に侵入する個体の行動特性を考えると、現在行われている捕獲手法では、農作物被害を減少させるのに効果的な手法とは言えません。
しかし、個体数調整と被害対策のための捕獲は混同されることが多く、個体数調整が進めば農作物被害が減るような誤解をしている人々が多いのです。
私たちは、野生動物の「本能」に目を向けて、本能的に忌避するものがあるはずと考えがちです。
例えば、イノシシの天敵であるオオカミの尿や猛獣のふんなどのにおいを用いてイノシシの行動を調査しましたが、イノシシがオオカミの尿や猛獣のふんを忌避する可能性はきわめて低いことがわかっています。
におい、音、光による忌避効果は「ハチに刺されたら尿をかけとけば大丈夫」と同じでおまじないのようなものです。
確かに病害虫に効果のある忌避剤は存在します。科学的根拠もあります。しかし、イノシシやサル、タヌキなど、哺乳類は優れた脳を持ち、さまざまな学習や経験をふまえて行動します。
例えば、農地ににおい物質をまいた場合、野生動物はまず、環境に変化があることを認識して、その環境の変化が自分にとって安全であるか否か、様子見を行います。様子見は数日で終わることもあれば、数週間、数カ月続くこともあります。この様子見を、人間は「野生動物は怖がっている、忌避している」と勝手に判断してしまいます。
しかし、野生動物は冷静に判断し、環境の変化に危険は無いことを確認して田畑に侵入するようになります。
さらに、野生動物は餌と餌のある条件とを結びつけることができます。人間が設置した光やにおい、音のある場所には餌がある、とそれらを目印として学習します。
また、イノシシやシカは本来、昼間でも行動する動物です。
しかし人里では、危険を回避するために夜間活動します。そのため人間は、「野生動物は夜に活動するから光が苦手なはずだ」と勝手に勘違いしてしまいます。
一方の野生動物は、人が来ない時間帯に田畑が光で照らされるため餌探しにとって好都合となるのです。
このように、「イノシシは夜行性だ」「最近のシカは双子ばかり産むようになった」「シカの唾液には毒があり植物を枯らす」「サルに石を投げると投げ返されるから危険だ」「モグラに野菜を食べられる」など、農村伝説は枚挙にいとまがありません。
これら根拠のない説に惑わされず、きちんと野生動物の生態や特性を理解して対策をとることが、鳥獣被害を減らすためには大切なことなのです。
*****************************************
生ゴミにたかるハエをこないようにするには、生ごみを撤去すればいい。
生ゴミをそのままにしておきながら、きたハエを殺し続けるという行為は、根本的解決にならず、次から次へとハエがやってくるだけでキリがありません。
狩猟だけに頼る対策は、これと同じということですね。
放任果樹や放置された作物残渣(ざんさ)、耕作放棄地などによって、知らず知らずのうちに野生動物を誘引し、隠れ場所を提供しています。
さらに言えば、生ゴミにたかるハエではなく、関係のないよそのハエを殺しにいっているのが狩猟ということです。
被害を出す個体、特にイノシシは集落周辺を生活の拠点とすることが多く、山奥から通ってくる個体はあまりいません。
ところが、駆除されるほとんどの個体は山の中で捕獲されます。
農地に侵入していない個体が、無実の罪によって命を奪われているのです。
要するに狩猟って、農作物被害にとって何の解決にもならず、
動物をただイタズラに苦しめて殺し、殺すことを趣味とするサイコパスに居場所を与え、
そのような人間を量産している事につながっている可能性が高いですね。
結局、農家は農業をやる以上は、自分でしっかり対策をするしかないと思われます。
効果的な鳥獣害対策とは~被害が軽減している地域が実践していること~
アメブロをされている猫とネコとふたつの本棚さんは、田舎で兼業農家をされているとのこと。
にも関わらず、「害獣」の存在は認めていないとおっしゃられており、
畑は、獣たちの習性を考えた上で対策し、対策対象であるシカもイノシシも、2010年以来、一度も畑には侵入できていない、とのことでした。
本などから、それぞれの動物の習性を学び、対策を行ってきたそうです。
その結果、イノシシ、シカは入ってきていないそうです。
サルの対策は保護犬や保護猫がいる関係ですぐに追い払うことが出来、あえて対策をしていないそうですが、
本気でやればネットや電気柵等でサル対策は可能だろうとおっしゃられていました。
それどころか、シカたちは狭小果樹園の下草を食べてくれ、痛んで落ちた実もきれいに掃除してくれ、さらにシカたちの落とし物は良質な堆肥になっていく、とのこと。
こういう農家もいらっしゃる、ということです。
ただし、やはり現実はそう甘くないようで、
ネットを張ってあるだけ、電気柵をめぐらせてあるだけの田畑は簡単に侵入され、メンテナンスを怠ってもすぐに侵入され、
被害の大きい動物は複数おり、
シカ、イノシシ、サル、アライグマ、カラス、ハト、ハクビシンなど、その動物や、育てている作物などの対象を踏まえて、対策を変え、
丁寧に、メンテナンスを怠らずに対策する必要があり、
どれだけ完璧に対策を行っても、災害が起こればどこかがほつれて侵入可能になってしまうそうです。
農家全員に、そこまでの動物への倫理観と、根気があるかと言われると、残念ながら答えはNoでしょう。
建前では命が大事、と言っていても、本音では動物の命なんてどうでもいいと思ってる人はごまんといます。
特に、本業が農家の大規模農業になると、その分、対策は大変になり、丁寧に対策を行う人間は皆無に等しいような気もします。
現段階で、倫理観があり、根気がある人は可能かもしれませんが、
誰でも、楽にできる、害獣への有効な対策というのは見つかっていないというのが、現実のようです。
農作物共済に入れば、農作物が被害にあった場合、被害分を補償してもらえるようです。
対策をするのが面倒くさいというのであれば、共済に入ればよいのです。
しかしお金がかかるので、やはり無料で誰かに殺してもらう方が手っ取り早いと考える倫理観のない人はまず入らないでしょう。
狩猟問題に関しては、日本人全体の倫理観が向上しない限り、かなり解決は難しそうです。
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