日本に2つしかない、ファーム・アニマル・サンクチュアリの1つ「オープンセサミ」。
サンクチュアリとは、畜産動物と呼ばれる動物達を中心に保護し、
人間に利用されることなく、穏やかに暮らすための安住の地のことです。
オープンセサミでは、馬28頭、ミニ豚1頭、鶏4羽、ウサギ1羽、保護猫50匹がいます。
野生動物の一時的なケアなども行っているそうです。
オープンセサミは、熊本県 南阿蘇にあり、
ちょうど1か月ほど前に、台風が直撃し、1エリアの馬小屋が全壊してしまいました。
動物達は何とか無事でしたが、早急に仮の馬小屋を建てなければならない状態でした。
この出来事がブログ、SNSなどで 大きく拡散され、
オープンセサミの現状や、
オープンセサミ自体を初めて知った方も多く現れ、
次の日から、多くのボランティアの方々が仮の馬小屋建設に協力してくださり、
現在では、もうすぐ出来上がりつつあるようです。
オープンセサミは、現在、クラウドファンディングを行っています。
①高騰した牧草代
②馬たちの新しい小屋
③オープンセサミ敷地内の整備改善
ご覧の通り、オープンセサミの馬小屋は古く、壊れやすい状況にあります。
しっかりした小屋を建てる必要があります。
また、円安やコロナ、戦争の影響で、大型動物の餌代が高騰し、現在3倍近くまで跳ね上がっているそうです。
このままでは動物達を支えきれないと、クラウドファンディングを始められました。
大勢の拡散のおかげで、小屋倒壊の翌日には、目標金額の500万を達成していました。
しかし、これはあくまで最低限の金額です。
しっかりした小屋を建てるには、実際はもっともっと資金が必要になるはずです。
クラウドファンディングで目標金額を達成した場合、目標金額を更新することがあります。
それを、ネクストゴール、と呼びます。
セサミさんは、しっかりとした馬小屋を建てたいと、ネクストゴールを1000万に設定されています。
セサミは、小屋もボロボロですが、水道設備もありません。
大動物の世話は激務な上に、餌代の負担が大きく、いつもギリギリの運営です。
支援可能な方は、引き続きよろしくお願いします。
ぜひ、この機会に畜産動物たちを助けてあげてください。
返礼品などが不要な人は、以下のいずれかの方法で、直接寄付をしてあげてください。
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★クレジットカードでのご寄付
https://k-open-sesame.com/free/kifu-creditcard
★ゆうちょ銀行(振替口座)から募金:
01770-4-136101
口座名 オープンセサミ
他の金融機関から募金:
郵貯銀行179店 当座 0136101
口座名 オープンセサミ
★paypalでのご送金
ご自分のpaypalアカウントを開きfarmsanctuary.opensesame@gmail.com 宛に送金頂けます。
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クラファンは、手数料が12%取られます。
例えばクラファンで、オープンセサミさんに1万円支援しても、
8800円しか入らないセサミさんに入らない計算になります。
直接1万円寄付すれば、セサミさんに1万円を使ってもらえます。
しかも、クラファンは金額振り込みまで日数がかなりかかりますが(現時点であと10日)、
直接寄付ならすぐに振り込まれます。
なので、目標金額を達成した今、返礼品を望まないなら、直接寄付がオススメです。
さて、そんなオープンセサミの代表 百瀬さんですが、
小学校に上がる時から、馬屋の経営と馬の世話を任され
わずか13才で、余生馬牧場を作ったという、すごい方です。
そんな百瀬さんが、先日、インスタライブに登場されておりました。
色々な話をされていましたが、乗馬、畜産、狩猟の実態など、かなり貴重な話を聞くことが出来ました。
****************引用****************
(16:20頃)
乗馬クラブは、良いシーズンだと乗りに来るお客さんも多いが、
冬の寒いときや、夏の暑いときは、お客さんがあまりこない。
だから、季節の良い春とか秋の沢山のお客さんをまわすには、ある程度の馬の頭数が必要になる。
でも、それをオフシーズンに維持するのは大変。
ましてや今は餌代とかも上がっているし、それを世話する人たちも雇わなければならない。
どこも苦しい状態だと思う。
乗馬クラブは、儲かる仕事ではない。
競馬で引退した馬のごくごく一部が乗馬クラブにくる。
実際は、乗馬馬になっていない馬の方が多い。
乗馬馬になれない馬は、肥育牧場にいって馬肉になるか、動物達の缶詰のエサになる。
動物園の猛獣たちのエサになることもある。
(30:45頃)
畜産の儲けは変動する。
すごい儲かるときもあれば、今みたいに赤字になるときがある。
国自体が畜産業界を支えきれなくなってきている。
例えば伝染病が起きても、それの補償が間に合っていない。
これまで豚熱で何百万頭殺されてきている。
72時間収束といって、72時間以内に処分という決まり。
生き埋めにされる。
命を命と思っていない。
自衛隊にやらせて、国は手を汚さない。
(33:13頃)
サンクチュアリが増えて受け皿が増えれば畜産動物も沢山助かるとは思うが、
最大の犠牲の上に成り立っているのが、サンクチュアリ。
人生を投げ売って助けないと運営できない。
寿命も長いし、世話をするのも朝早くから夜遅くまで。
簡単には始められない。
特に畜産動物となると、畜産部は農林水産省、保護ができて環境省になる。
その両面を知っていなければならない。
農林水産省の殺処分対象、環境省の殺処分対象が微妙に違う。
色々な法律を知っていないと、命を守っていけない。
獣医師にしても、豚は見ない、ヤギは見ないという人が多いから、病気になったらどうするか。
動物病院に運んでも、見てくれる獣医さんがいないってことが起きる。
馬の養老牧場で、近場の獣医さんがきてくれることもあれば、
何十万もかけて飛行機に乗ってきてもらわなければならないこともある。
旅費、宿泊費、治療費がかかる。
そうしなければ手遅れになる。
阿曽は畜産大国だから、大型動物の獣医さんもまあまあいるが、それでもすぐはこれない。
大型動物の獣医さんは、家畜を飼っているところと提携している。
大型動物の獣医さんは、犬猫の獣医さんと違ってあまり儲からない。
家畜を飼っているところと繋がっていないと食べていけない。
だから、どうしても他の場所は後回しになる。
畜産は利権が絡んでいるから、そっちの具合が悪いと、そっちを先に診ないといけない。
具合が悪い動物がいれば、抜けて来ることはできない。
もし、サンクチュアリの動物の具合が悪くても、手が空かないと行けません、ってことになる。
そういう理由もあって、サンクチュアリはそう簡単には増やせない。
また、地獄を見せることになる。
ファームサンクチュアリをやりたいと言って沢山のヴィーガンの方がくるけど、覚悟がなさすぎて無理だと感じる。
長い人生の中で色々なことが起きる。
例えば、家族が具合が悪くなって、それにお金がかかりますとか、世話ができなくなった時点で、助けた命は肉に変わる。
手放す=死。
家畜商は把握しているから、もうそろそろ手放すと感じたら、引き取りましょうか、と打診してくる。
最初は物珍しいから世話するが、世話するだけでも大変だから、そのうち嫌々世話するようになってくる。
エサもらってなくてガリガリになったりとか、病気になっても放置されたりした馬が、オープンセサミにくる。
そういう馬は復活させるのが大変。
馬は胆のうがないから、高カロリーのエサをやってしまうと、低血糖を起こして立てなくなる。
皆は知らないから、痩せてるから沢山食べさせてしまう。
私たちのように何十年もやってても手探り状態。
太るのに何年もかかるから、餌をやっていないのではないかなどと疑われる。
(1:16:14頃)
猫舎には、猟銃で撃たれた子がいる。
今、狩りガールなどといって、若い子に猟銃を持たせるようになって、モラルがなくなってきている。
猫を打つという事は、銃を下向きや水平にして撃たなければならない。
という事は人に当たる。
若者は遊びで撃ち、動くものは何でも撃つ。
昔から猟をやっている鹿や猪を撃っていた人たちは高齢化して、山の上でしか撃たない。
今の若い子達は車で来て、人がいようが家の横だろうが関係なしに撃ってしまう。
だから事故が起きる。
そういう子たちは、ガサって音がすると撃つ。
国がそういう子たちに許可を下ろしているのが問題。
来月15日から2月まで猟期に入る。
その間は気が抜けない。
オープンセサミの周りは、猟区としてはグレーゾーンで、牧場の周りで撃つ人がいる。
牧場向いて撃っているから、掃除していると牧場に弾が落ちている。
民家の周り300m以内は撃ってはいけないが、平気で撃ったり、撃ち逃げしたりする。
車の中から撃ったりもする。
ゲームと現実が一緒になってしまっている。
以前、タヌキの親子が歩いていただけで、親も子も撃ち殺され、そのへんに転がったまま帰っていた。
ただ、スポーツ的に撃って、命を奪って、放置して帰る。
行政には命の危機を感じると訴えているけど、動かない。
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貴重で なかなか聞けない話が沢山ありました。
あくまでこれは一部なので、ぜひご覧になって全ての話を聞いてみてください。
オープンセサミさんでは、過去、牧場の犬がハンターによって撃たれかけたことがあります。
****************引用****************
先日、オープンセサミの牧場犬カヲルが猟銃で撃たれそうになりました。
MOMOが『それはうちの犬やけん!狙わないで!』と叫ぶと、
黒い犬カヲル(クロ)に照準をつけた猟師が、
「ちゃんと繋いどかんかあ!野良犬、野良猫は狩猟対象、ハンティングして構わないんだ!」
と罵声が。。。
(カヲル※クロは牧場犬ですが、野良出身で人間に酷い目にあった為か、懐いてはいるのですが、
撫でたり、近づいて首輪を着ける事が困難な犬なのです
デヴィ夫人が来られた際も、夫人からエサは食べるのですか怖がって近付けない為心配して下さってました)
この辺は住宅やペンションの側でもあるのですが…。
狩猟項目に野イヌ、野ネコも狩猟対象となっているらしいのです。
しかしながら、(先日はオブラートに包んでお話ししたのですが、)
猟師達は自分達の猟犬も最後必要が無くなると、
(明らかにエサを食べている時に撃たれたらしき、餌の側の猟犬の死体など)
撃ち殺して帰ったりする人も居るようで(野イヌとして処分するようです。)、
また、南阿蘇でも人を間違って撃つ事件もありました。
勿論、牧場を気遣ってくださる猟師の方も居ますが、こういった方へは疑問を感じます。
MOMOもハマさん、ちーちゃんも私(ま〜)もとても強い憤りを感じました。
普段より皆が可愛がっている犬が命を狙われたのですから。
猟友会へ訴え(数度の電話が繋がら無い為、知人の猟師さんを通し猟友会と猟師仲間さんへ牧場周辺への気遣いのお願い)、
警察へも通報させて頂き、かつ、今後牧場周辺で狩をする猟師の方へは『カヲル(クロ)は、ノイヌでは無く、まだ撫でる事こそ難しいが、人に心を許した牧場で可愛がっているであり、
狩猟対象では無い事、動物愛護法での検挙が出来る事』を根気強く訴えたいと考えています。
※カオル(クロ)は今後も綱を着けれる様、根気強く接していきたいと思います。
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【ノイヌと野良犬、ノネコと野良猫、不思議な区別】
犬で言うと、野犬、ノイヌ、飼い犬、猫で言うと、野良猫、地域猫、ノイヌ、飼い猫と理解し難い区別が存在する様です。野生とし自立していればノイヌやノネコ、市内にいれば野良犬や野良犬という認識の様です。
●狩猟制度の概要 || 野生鳥獣の保護及び管理[環境省]→http://www.env.go.jp/nature/choju/hunt/hunt2.html ●環境省_希少種とノネコ・ノラネコ→ http://www.env.go.jp/nature/kisho/noneko.html )
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おかしいとは思われないでしょうか。
私たちは、声をあげ、皆さんに知って頂きたいと思っています。
動物愛護法がありながら、同じ環境省での狩猟対象という、矛盾したこの区別を。
我が家にも猫がいます。
私も1人の猫の飼い主として、犬や猫を家族とされている皆さんにとっても暮らしやすい法律とスタンダードになるよう願っています。
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何とか助かったようですが、猟期のオープンセサミはとても気が抜けないでしょうね。
若者に猟銃を持たせることでのモラル崩壊。
そもそもが、狩猟自体がモラルがあればできる事ではありません。
彼らは趣味で、動物を殺しています。
その中でも未熟で、自分を制御できない、遊び感覚の若者は危険です。
とりあえず、来月からサンクチュアリの動物達がハンターたちに撃たれないか心配ですね。
あさっての日曜日に、兵庫県尼崎市で、
「Ethical VEGAN Fest 12th Impact」というヴィーガン向けのフェスがあります。
色々なプラントベースのお店が集まり、ヴィーガン向けの商品が販売されたり、
色々な活動家の方によるヴィーガン向けの講演があるようです。
講演の中には、もう1つのサンクチュアリ
「ハニーズ ファーム サンクチュアリ」の運営をされている香織さんの講演があるようです。
ぜひ聞いてみたいのですが、残念ながら私は仕事です。
お時間ある方、お近くの方は、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
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