鳥が大量死するオイル | チロ・ツグミ・メリーと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

先日、インドネシアがパーム油の輸出禁止を発表しました。

 

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インドネシア政府は22日、パーム油とその原材料の輸出を28日から禁止すると発表した。

同国は世界最大のパーム油生産国で、世界全体の供給の半分超を占めている。

輸出禁止により、世界的な食料インフレが一段と悪化する可能性がある。

 

ジョコ大統領は配信された動画で、ロシアのウクライナ侵攻を受けて食品価格が世界的に高騰したことで、食料の国内向け供給を確保したいと説明。

「国内市場において調理用油が潤沢に手ごろな価格で確実に供給されるようにするため、この措置の効果を見届けて検証する」と述べた。

 

パーム油の価格は今年、歴史的な高水準に上昇した。

需要は強まる一方、主要生産国であるインドネシアとマレーシアでの生産が低調にとどまっているためだ。

 

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パーム油が不足しているため、輸出を禁止して、インドネシア国内で確保をするためだそうです。

 

 

日本自給自足100%プロジェクトさんの話では、輸出禁止により、10億人分の食用油としてのパーム油が消える、とのことです。

 

パーム油が不足している理由は、

 

ウクライナ、ロシアはひまわり油の生産国であるが、

戦争が始まったことによって ひまわり油が入ってこなくなり、その分をパーム油で補っていたこと。

 

世界的な情勢から大豆が不足し、それに伴って大豆油も不足して値段が上がり、その分をパーム油で補っていたこと。

 

原油の価格高騰により、燃料としても使われるようになったこと。

 

だそうです。

 

 

 

パーム油というと、一般の消費者には全く馴染みがないかもしれませんが、

日本では、ほとんどの場合「植物油脂」と原材料に記載があります。

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食用以外にも、洗剤や化粧品にも使用されています。

 

 

今この記事をご覧の方々のほとんどは、間違いなく、日々、パーム油入りの商品を購入していると思われます。

 

 

パーム油は、「アブラヤシ」の実から採れる油のことです。

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パーム油の原材料であるアブラヤシを栽培するため、

インドネシアの熱帯雨林が人為的に、破壊されたり、焼き払われています。

 

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先進国がパーム油を大量に消費することで、地球にとって大切な熱帯雨林どんどん失われ続けるだけでなく、

 

そこに住むオラウータンなどの野生動物達が殺されたり、生息地を破壊され、死に追いやられています。

 

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http://blog.livedoor.jp/liablog/archives/1838491.html

 

 

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以下は、自分の住処を荒らされ、ショベルカーに立ち向かうオラウータンです。

 

 

こうして行き場を失った動物、ケガをしてしまった動物たちを現地の人たちが保護しています。

 

 

野生動物たちを死に追いやっているのは、パーム油を大量消費する、我々先進国です。

その原因を作っている我々は何もせず、その尻拭いを現地の人にさせているのです。

 

このパーム油は、現代会ではほとんどの商品に使われており、

ヴィーガンであっても避けることが難しい油です。

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とんがりコーンあっさり塩

 

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今回の輸出禁止を受けて、パーム油が不足し、パーム油の価格が高騰すれば、

商品に使われている油は他の油にシフトしていくと思われます。

 

しかし、以下のような意見もあります。

 

 

 

susterra_netさんによると、

他の油は、パーム油よりも広大な面積が必要になり、森林伐採がさらに加速する、とのこと。

 

それはさらなる野生動物の犠牲を生みだすことを意味しています。

 

つまり、我々は油依存の生活から脱却し、油の消費量を減らしていく必要があるのでしょう。

かなりハードルが高い話ではあります。

 

 

 

さて長くなりましたが、ここからが本題です。

 

実は油の生産において、森林伐採以外に動物を殺すオイルがあります。

 

それは、おそらく皆さんがよく使用されているであろう、オリーブオイルです。

 

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アンダルシアで毎年260万羽の鳥が死んでいる

2019年5月16日の「インディペンデント」の記事にはこう書かれています。

 

冬場、膨大な数の鳥たちが北欧から地中海地方に飛んできます。
鳥たちは夜の間、オリーブの木に止まって休みます。
その時期とオリーブの収穫の時期が重なるのです。

 

近年のオリーブオイルブームによって、急激な増産を迫られた生産者は、夜間に強い照明を当てながら大型の機械でオリーブの実を収穫します。
夜間に収穫を行うのは、オリーブの風味を保つためだそうです。

 

鳥たちはその強烈な光に目がくらんで方向感覚を失い、機械に吸い込まれて命を落としていくというのです。

「ネイチャー」(2019年5月7日)の記事によると、スペインのアンダルシア州政府はこの収穫方式の規制に乗り出しましたが、同じやり方を採用しているポルトガル、フランス、イタリアではまだのようです。

 

脱搾取を目指すヴィーガンとしては、このようなやり方で収穫されたオリーブで作られたオイルを使うわけにはいきません。

 

オリーブオイルを使わないという選択肢もありますし、こだわりがない方はそれもいいと思います。
ですが、オリーブオイルは多くの地域で日常的に使われており、世界中にファンもいます。

鳥を殺さずに生産することはできないのでしょうか。

 

専門家によれば、日中収穫すればこうした事態は防げるといいます。
ですのでわたしたちは、安価な大量生産オリーブオイルを避けて、日中手摘みで収穫されたオイルを買うようにすればいいのです。

 

そこで、「手摘み」と表記されているオリーブオイルを調べてみました。

 

プラントベースで栄養バランスと健康を考えれば、オイルを大量に使うのはよくありません。
基本的に油分はナッツを中心に摂取し、オイルはごく少量使う方式がベストです。

 

それを考えると、多少値段は張っても生き物に配慮して丁寧に作られた製品を使うのがいいと思います。
「消費行動は投票と同じ」を意識しましょう。

 

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手摘みのオリーブオイルの商品については、リンク先をご覧ください。

 

先進国が大量消費する、オリーブオイルの収穫のために、

凄まじい数の鳥が殺されているということです。

 

人間が消費を行うと、何かしらの搾取が行われてしまいます。

 

>プラントベースで栄養バランスと健康を考えれば、オイルを大量に使うのはよくありません。
>基本的に油分はナッツを中心に摂取し、オイルはごく少量使う方式がベストです。

 

オイルを使って揚げ物を作るのは、もともと健康上良くないとのことですので、

こうして油が動物を殺すことが分かった今、オイルフリーの食生活を目指すべきときなのかもしれませんね。

 

 

 

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