chenge.org 「学校うさぎの廃止」より。
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今まで多くの学校で飼育されてきたうさぎですが、近年は研究が進み、学校での飼育動物に向かないことがわかってきました。
具体的には、
・暑さ、寒さ、急な温度変化に弱く、屋外飼育は論外、屋内でも24時間温度管理が必要である。
・非常に繊細で、腹痛を1日放置しただけでも死に至るケースがしばしばある。
・緊急時の対処法が複数あり、その中で真逆の行為も混在するので、昼夜問わず即うさぎの専門家がいる病院へ搬送する必要がある。
(しかし、うさぎを診ることのできる医師は犬猫に比べ極端に少ない)
・触れ合いを嫌がる個体も多数存在し、無理に行おうとすることで、ストレスで病気になったり、逃れる際に骨折などの大怪我につながることがある。
・うさぎのなりやすい病気の一つに、若くても発症し、数年単位の介護が必要なものがある。
これらをふまえた上での飼育を、仕事や勉強、部活動以外の時間を割いて、責任持ってできる人が学校にいるのでしょうか?
長期休みには、「誰かが来るだろう」「一日くらい良いか」ではなく、毎日欠かさずお世話できるのでしょうか?
ボランティアに頼りきりではないでしょうか?
そもそも、完全室内飼育にしたとして、うさぎの為だけに24時間冷暖房完備が可能でしょうか?
今までそれがなされることなく命を落とすうさぎが何羽も見られています。
どうか、子ども達に命の大切さを教えるという名目でうさぎを犠牲にしないで下さい。そのような声はインターネットで次々とあがっており、時代が変わりつつあります。
学校飼育動物からうさぎを外し、ゆくゆく0になるように、この署名活動をそのきっかけにして頂けないでしょうか。
ご賛同頂ける方々、よろしくお願いいたします。
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学校における動物飼育のひどい実態が、ここ数年で明らかになっていますね。
ある学校飼育小屋。47㎝×70㎝がこの子の生涯の活動可能な場所。しかも網目が大きい床では動くに動けず、自分の糞尿の上でじっと蹲っていた。お尻は汚れ臭いもきつかった。土の上に下ろしてやると嬉しそうに散策した。台風の日も防風対策してもらったことが無かったそうだ。 pic.twitter.com/eOxqwUxfhS
— アミとうさぎ (@amitousagi) July 27, 2018
せまいスペースで、糞尿だらけで不衛生。
汚れたまま放置。
長野県の某小学校でのうさぎさん達。「飼ってる」とは言えない状態。
— ゆり (@yuri_s_freedom) July 5, 2021
ここの学校の先生方は何を子供達に教えたいのか、まるでわからない。
お水も食べ物も無い環境で、うさぎが
どうなって行くのかを教えたいのでしょうか?そんな学校には自分の子供を通わさたくない。#ウサギ #小学校 #拡散希望 pic.twitter.com/xiwZjvFxtm
これに書かれているように、夏休みなどの長期休みが最も危険です。
どう考えても、動物たちのために、エアコンなどが完備された場所など用意しないでしょう。
炎天下の中、もし世話を忘れでもすれば、動物達は体調を崩したり、死んでしまう可能性があります。
*****************一部引用*****************
猛暑が続いた2010年夏、東京都内の小学校で飼われていたうさぎが死亡してしまいました。
暑さが苦手なうさぎを空調管理のない場所で飼育している限り、季節ごとに死なせるようなことになりかねず、動物愛護の観点だけでなく、児童に間違った認識を与えるなど、普及啓発上も問題です。
ヒートアイランド現象などで都市部を中心に教室内の高温化が進んでおり、飼育環境は適切とはいえません。ちなみに、公立校の冷房設備普及率は現在わずか2%にすぎません。
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このようなケースは山ほどあると考えられます。
暑さ、寒さはもちろんのこと、野ざらしになっている時点で、台風、洪水、地震など、災害がきたら、どうするかなんて何も考えていないですよね。
また 以下は、とある獣医師にもちこまれた学校うさぎの悲惨なケース。
****************一部引用****************
教員の働き方改革の影響を受け、学校現場でウサギやニワトリなどの動物の飼育をやめる動きが広がっている。
命をつなぐための世話に休日はなく、夏休みや正月などの長期休業中も、教員がボランティアでエサやりや掃除などを行うことが負担になっていた。
一方、飼育によって子供たちの心の成長が促されるという調査結果もあり、各地で試行錯誤が続いている。
「子供たちから今後新たに飼いたいと要望があっても、教職員とよく考えて決める必要がある」
教育現場での動物飼育は学習指導要領でも、「生き物への親しみや生命の尊さを実感するために動物や植物の飼育・栽培をすること」が明記されています。
もう数年以上前の出来事です。
診察室に、箱を持った男性が立っていました。
動物病院は初めてという感じで、ちょっと不慣れな様子でした。
「どうされましたか?」と尋ねたところ、「ウサギのお腹の辺りがなにかおかしい」と言って筆者に箱を渡してきました。
箱からウサギを出すと、乳がんになっていて、自壊して膿みと血が滲んでいました。
肉が腐ったニオイがしたためか、そこにはぎっしりウジがわいていました。
筆者は長い臨床経験がありますが、こんなにひどいウサギを見たのは初めてでした。
飼育されている動物にウジがわいているのは、一般的にはネグレクト(飼育放棄)とも捉えられないほどの大問題ですね。
ウジをピンセットで全て取り去り、抗生剤と補液の注射をして返しました。
聞くところによると、「そのウサギには、治療費などの予算がついていないので、なかなか連れて来られなかった」と言うことでした。
それぞれの行政によって、学校飼育動物の取り組みが違うので、こんな悲惨なウサギは、この子だけであってほしいと思います。
しかし、現実には全国各地でこういう事態が起きているのではないかという懸念が消えません。
ニワトリとウサギが一緒に飼われて、ウサギが攻撃されてしまうケースも往々にしてあるようです。
このウサギは危篤で、今日、明日に亡くなるという状態でした。
筆者が「この子をどこに置いておくのですか」と尋ねると、その男性は「子どもたちが悲しむので、校長室に置いておきます」と言うことでした。
ウサギの寿命は、数年で10年も生きる子はほとんどいません。
ウサギの「老い」「死」などをどのように、子どもたちに伝えるのか、教育現場で話し合いがあるのか、疑問の残るところでした。
以下は、学校飼育動物の問題点です。
・教職員の業務過多
学校の先生方の業務が多く、ゆっくり動物を世話する時間が取れないようです。
一方、動物は、365日、24時間生きています。
土日はもちろん、責任ある人が、ちゃんとお世話ができないと、動物の命を軽視していることになります。
・教育現場に動物に詳しい人が少ない
動物には、5つの自由があり、その中で治療を受ける自由、その「種」の行動様式にあった生活をする(ウサギの場合は穴を掘る、おもちゃで遊ぶなど)自由などがあります。
教育現場にはその動物の特性や性質を熟知している人が、いないことが多いです。
その場合は、飼育環境は悪くなります。
筆者のところに、運び込まれた学校ではウサギなどの動物も加齢になれば、がんになることを知っていなかったようです。
さらに、ウサギを雄と雌で飼っていて、不妊去勢手術をしないと増えて困っている学校もあったと聞きます。
・予算の問題
ウサギなどの小動物といえども「病気」もするし、「老い」もあります。
予算がついていないと、動物病院に連れていくときに交通費などもかかります。
もちろん、治療費もかかります。
そのたび、担当者が自腹を切って、ボランティアとなると、動物病院に連れていくことに躊躇します。
そして、上記のウサギのように悲惨な状態になるのでしょう。
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生き物への親しみや生命の尊さを実感させるなら、いい加減に飼育して死なせてしまったことを公表しなさいよって話です。
結局のところ、何となく動物がいる方がいいとか、生徒が喜ぶからとか、そんな安易な目的で飼っているのでしょうね。
何も考えずにペットを飼って、後々「思っていたのと違った」とか言ってる人たちと構造が全く同じです。
学校の先生は、動物のことは全く分かっていませんし、動物のことを勉強しない人がほとんどでしょう。
加えて多忙ともなると、責任感のある人や、倫理観のある人でないと、飼育がずさんになるのは目に見えています。
飼育ボランティアの人が改善を要望しても、先生が聞き入れてくれないこともあるそうです。
私の小学校時代も、体育館横に、飼育小屋があって、最初はウサギが飼われていたように思います。
しかし、いつの間にかいなくなって、飼育小屋は放置されていました。
おそらく、ずさんな飼育によって、すぐに死んでしまったのでしょう。
今なら分かりますが、当時の私は何も考えていませんでした。
動物園と同じで、学校飼育は
狭いペースにいても、野ざらしで雨にさらされても、暑くても寒くても、動物は平気なんだ、と洗脳されるだけです。
動物の世話について簡単に考える子が増えるだけで、何の意味もありません。
学校の動物飼育は廃止にしましょう。
↓ 反対の署名に、ご協力をお願いします。