京都水族館で、ありえない状態のイルカが確認されました。
animal_liberatorさんのインスタグラムより。
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【京都水族館 ひどいケガを負ったイルカ「シード」】
京都水族館に、吻(ふん:口の突き出た部分)が、斜めに切り取られ、組織が見えてしまっているイルカがいます。
撮影日;2021年6月29日
・名前; シード
・年齢; 14歳(2007年生)
・出生: 野生から捕獲
・特徴; 同水族館に生存するイルカの中で一番身体が大きい。
このひどいケガについて 同水族館に問い合わせました。
以下が回答です。
・原因について;
泳いでる時に、何かにぶつかり、ケガをした。
(ショー中ではない)
質問;吻を失うほどの強い衝撃とはどのような状況か
→水中で起こることなのでわからない。
(他の質問にもわからない、の繰り返し)
今までにこのようなケガをしたイルカは?
→いない
・負傷した日時; 6月21日
・痛みがあるのか; おそらく
・治療方針; 獣医が適切な処置を行なっている。
・治療方法; 獣医が適切な処置を行なっている。
・どんな薬を使っているか;獣医が適切な処置を行なっている。
午前10時〜17時まで
「シード」を観察、状況と様子;
観客席から見て左側の一番小さなプールに1人でいる。
基本的に、頭と欠損した吻の部分を水上に出す感じでプカプカと浮いている。
(飼育員の出入り口が見える窓の前か、プール中央辺り)
長時間、背中の部分に日光に当たっており、乾ききっていた。
ショーの前になると、泳ぎ始める。
ショー中は水中に潜っているのか、水面に出てこない。(どこにいるか観客席から見えない)
ショーが終わり、飼育員が近くにいるのを確認すると興奮した感じで泳ぎ始める。(ショー後に給餌があることを知っている)
給餌時は元気がある様子。
給餌後は、他のプールに移動した飼育員を水面に顔を出し浮きながら、ずっと目で追っていた。
治療(?) ; ショー後、3回。
この日はすべてトレーナーが行っていた。
水族館に問い合わせましたが、明確な回答が得られないため、
私個人の主観、推測とはなりますが、もし 本当に何かにぶつかったのであれば、14年もの間、ゆっくりひと回り10秒で泳げるような、何もない無機質なプールの中で、今なぜこのような事態が起こったのか理解しかねます。
何かしら普段とは違う状況があったのではと思います。
水族館の管理責任が問われるところだと思いますが、情報は限られてしまいます。感染症が心配です。
さらに、8月に出産予定のイルカがいるという理由で、本日からイルカショーはなくなり、そのうちイルカプールも外部から見れなくなるようにカバーするようです。
とにかく、かわいそうでならない。
これが私の感じた感想です。
[京都水族館]
・管理運営; オリックス不動産
・イルカ; 5人
・完全人工海水
〒600-8835
京都市下京区観喜寺町35-1(梅小路公園内)
TEL : 075-354-3130(営業時間内)
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このようなひどいケガの原因が分からない、って管理体制が問題だらけですね。
獣医師が適切な処置を行っていると答えていましたが、トレーナーが薬を塗っているようです。
******************引用******************
質問では獣医が適切な処置を行っている、という回答でしたが
この日は1日3回の治療がなされ、全てトレーナーが行っていました。
治療に関し、観察で目視確認できたのは
・ホースで水をかけ、傷口を洗う。
・薬を塗っている様子はなく、手で傷口をグリグリと揉む。
でした。
この「傷口を揉む」行為では、「シード」が嫌がる様子が見てとれます。
傷口に手を近づけると、避けるような動作を度々見せており、なだめるようにトレーナーがしきりに褒美の食事を与えながら行っていました。
この行為につきまして、イルカの研究をされている方にお聞きしましたところ、推測にはなりますが、これは「脱感作トレーニング」ではないか、とのことでした。
「脱感作トレーニンング」とは、痛み・恐怖・不安などを起こす刺激を段階的に与えることによって、痛み・恐怖・不安を克服させる方法で、
この場合、獣医師が治療を行う際、「シード」に抵抗なく治療を受け入れさせる、静止させるなどの目的があると考えられます。
給餌は個体ごとにすでに準備され与えられるため、その中に薬が入っているかどうかは確認できませんでした。
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というわけで、獣医師が適切な処置を行っているという言い回しは不十分ですね。
かなりいい加減な水族館ということが分かります。
シードは、野生から捕獲、とあります。
野生のイルカは、どのようにして連れてこられるのか?
イルカは、和歌山県太地町で行われている、追い込み猟によって捕らえられます。
猟師たちは、イルカの群れを見つけると、バンガーと呼ばれる鉄の棒を叩いて、海に大音量の金属音を鳴らします。
ハンマーで金属を叩いたときのカンカンという、うるさい音を爆音で聞かされると思ってください。
不快感と恐怖を感じたイルカは、この音から逃れようと必死で逃げます。
この性質を利用され、入り江まで追い込まれ、捕まってしまうのです。
当たり前ですが、野生動物は喜んで捕まっているわけではないのです。
捕らえたイルカの多くは、せき髄を刺されて殺されます。
食べもしない鯨肉のために、殺されます。
一部の生体販売向きのイルカは、狭い生け簀に閉じ込められ、調教師たちにより芸の練習をさせられます。
そして、買い手がつけば売り飛ばされます。
そして、一生 狭いプールで、人間の金儲けのために、奴隷として過ごします。
もう一生、海で泳ぐこともなく、家族と会うこともありません。
追い込み猟は、9月から開始されます。
こちらは、去年の10月27日に追い込み猟で、イルカが捕まり、殺されたときの様子です。
また2か月後に、このような残虐な猟が始まり、またイルカは捕らえられます。
追い込み猟を支えているのは、イルカショーを見る人たち、水族館に行く人たちです。
追い込み猟の売り上げの7割は、水族館への生体販売と言われています。
水族館に行くから、水族館が儲かり、新たなイルカを必要とし、追い込み猟でイルカが捕らえられます。
水族館がなくなれば、この問題は解決します。
水族館に行かないでください。