熊胆(ゆうたん)をご存じでしょうか。
熊の胆(くまのい)ともいいます。
その名の通り、熊の胆汁から作られます。
ツキノワグマやヒグマなどの胆汁を乾燥したものです。
食欲不振、胃弱、食べ過ぎ、飲み過ぎ、胸やけ、もたれ、二日酔、整腸などに効くと言われ、胃腸薬の成分として用いられています。
この熊胆は、中国やベトナムの熊農場で生産されています。
その方法は、非常に残忍であり
熊のお腹に穴を開け、胆のうに直接カテーテルを突き刺し、1日2回胆汁を採取します。
血が至るところに流れ、とてつもない痛みに耐えながら、熊は鳴き叫びます。
身動きもできない場所で、10年、20年と生かされるのです。
その痛さはどれほどのものなのか?
また 熊農場の熊たちは、鉄のコルセットが胴体につけられています。
それはなぜなのか?
こちらの動画を見れば、理解できるでしょう。
****************くまの親子****************
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熊胆の生産に利用される熊は、あまりの激痛の日々に耐えかね、自殺をすることがあるのです。
鉄のコルセットが胴体につけられている理由は、それを防ぐためです。
コルセットで固定された熊は身動き一つできず、ただその苦痛に生涯耐え続けるしかないのです。
この動画の熊の親子の話は、2011年にあった実話をもとに描かれています。
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母熊が子を殺し自ら命も絶った悲しい事件が2011年あった。
胆汁採取するためにカテーテルを挿入する手術の番がついにその小熊にもやってきた。
小熊は心に響く悲しい声で 苦しくて痛みの中で「ウー」と泣き、涙を流した。
その瞬間、信じられないほどショッキングなことが起こった。
檻にいる母熊が大声で泣き出した。
開くはずもないぶ厚い鉄の格子を押し開け、檻の外に飛び出しその小熊の方にまっしぐらに。
その大きな手で、必死に小熊を助けようとしたが努力の甲斐なく、小熊を救えなかった。
そしてその熊は小熊を思いっきり抱きかかえ、「フーフー」と泣きながら、小熊の涙をやさしくなめてやり、なだめてやった。
小熊も母を見て「フーー」と泣いた。
いきなり、母熊は大きく唸った。
大きな手で力一杯小熊の首を絞め、小熊が地面に倒れるまで締め続けて唸った。
そして、手を離し、息を引き取った小熊を見て、こうささやいているかのようだった。
「ごめんね。助けてあげられなくて。でも、もう苦しまなくていいからね。ごめんね。」
そして熊は自分の毛を噛み、鉄のベストをつかみ、身体から引きちぎった。
ベストと共に胆嚢が飛び散り、熊のお腹は赤く血だらけになった。
もう一度大きく泣き声を上げ、壁へと倒れ込んで自らの命も絶った
(China News より抜粋翻訳)http://renminbao.com/rmb/articles/2011/2/16/54119b.html
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母熊は、この苦痛を自分の子供に味わってほしくないと、自らの手で子供を殺したのです。
そして、自らの命も絶ち、死ぬという形で苦しみから解放されたのです。
その他、食べ物を拒否して自殺することもあるそうです。
死ぬ方が楽だと感じるほどの苦しみ。
熊胆の生産が、どれほどの拷問なのか想像に難くありません。
熊胆に利用された熊たちの画像があります。
これは熊農場から救出された熊の様子です。
どれだけ苦痛の日々を過ごしてきたのかが一目で分かります。
そして、熊農場の中の様子です。
日本と韓国は熊胆消費大国です。
すなわち、日本人は、この熊の虐待に加担している人間が大勢いるということです。
熊胆の主成分は、ウルソデオキシコール酸で、これは化学的に合成できる成分なのだそうです。
すなわち 代替品があるにも関わらず、買う人がいるため、熊胆の生産が続いてしまっているのです。
高値で取引されているようで、すべての熊の取引はワシントン条約により規制されているにも関わらず、現実的には、中国から密輸されていると考えられているようです。
さらに、日本国内では、狩猟で熊を駆除した際、その狩猟者が熊の胆のうを使ってもいいことになっており、それを目当てに殺しにいく狩猟者もいるようです。
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日本国内の熊胆の流通について
日本でもツキノワグマ約7000頭とヒグマ2000~3000頭が生息していますが、毎年全生息数の15%にあたる約1500頭が、スポーツハンティングや、人里に出てきたり、畑を荒らしたという理由で有害獣として駆除されています。
しかし、実際には被害もおきていないのに、山の中まで入り込み、冬眠から覚めたばかりのクマを胆のう目当てに撃つことまで有害獣駆除としてまかり通っているのです。
日本では、どの場合もクマの胆のうはクマを撃ち殺したハンターが使ってもいいことになっています。
日本のクマを保護するための規制は整っていないのです。
つまりハンターのこずかい稼ぎであったり、闇牧場での拷問胆汁採取は少なくとも1か所が確認されていると報告あがっています。
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狩猟をするような人間ですから、金になるならそれくらいのことはやるのでしょうね。
この地獄を終わらせるには、当然のことながら熊胆を買わないことです。
そして、嘆いたり、祈ったりするだけではなく、周りに知らせましょう。
熊胆などによって利用された熊をレスキューする活動を行っているのが、海外の団体「アニマルズアジア」です。
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アニマルズアジアは25年前、熊の胆汁農場廃絶のために、設立されました。
胆汁農場にいる子熊は、野生から捕らわれてきたか(このとき母熊は殺される)、農場で生まれます。
彼らは生涯を小さなケージで過ごし、定期的に胆汁を採取されます。
※現在のベトナムでは、胆汁採取のために熊を飼育することは違法です。
現在では、ハーブなどの代替薬があります。
アニマルズアジアは、地元の医師と協力し、代替薬の普及をしています。
アニマルズアジアは、これまでに違法な胆汁農場や密猟者から、670頭以上の熊を保護してきました。
(中国・ベトナム合わせて)
熊たちは広大なベアーレスキューセンターで、安全に、穏やかに、その余生を過ごしています。
ベトナムでは、全ての違法な胆汁農場閉鎖に向けて、政府と協力体制にあります。
そのため、ベトナム全土において、農場残されている、およそ300頭の熊をベアーレスキューセンターへ移送する必要があります。
よってアニマルズアジアでは、2つ目のベアーレスキューセンターを、現在建設中です。
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アニマルズアジアに寄付を希望される方は、以下のページに振込先が記載されています。
アニマルズアジア サポートグループジャパンの代表ベッキーさんという方が、責任をもって本部に寄付してくださるそうです。
ベッキーさんがアニマルズアジアをサポートしようと思った理由はこちらに記載されています。
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