豚の伝染病 豚熱(CSF)。
以前は、豚コレラと呼ばれていましたが、名称が変更されました。
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2018年から続いている国内の豚熱の殺処分。
子豚はいきなり心臓に消毒液(逆性石鹸)を注射して殺すという方法を行っている複数の自治体があります。
消毒薬は畜舎を消毒するのに使うものであって、豚の殺処分用薬剤ではもちろんありません。
逆性石鹸には筋弛緩作用があり、体が徐々に麻痺して最終的に
呼吸筋麻痺で窒息して死にいたると考えられており死までの苦しみは長い。
殺処分では電気も使用されていますが、大きい豚は一回の通電(電気ショック)で倒れず、何度も通電された豚が鳴き叫んでいます。
殺処分したはずの豚が死にきれておらず、埋却時に袋の中で動き出したこともあります。
この豚熱の殺処分、連休中も続いています。
殺戮を終わらせることができるのは、私たちだけ。
行動しよう。動物の代わりに。
*写真は豚熱による殺処分の写真ではありませんが、消毒液で大量殺処分された子豚たち。日本。
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国内で1年間に殺される豚の数は、およそ1700万頭。
豚熱にかかり殺された豚だけで、およそ14万頭にのぼります。
犬猫の表の殺処分は、およそ3万匹。
もちろん早かれ遅かれ、食肉として、首を切られ、出血多量で殺される運命の子達です。
ただ、生まされ、苦しめられ、殺され、食肉になるところが、産業廃棄物になった、という違いでしょうか。
アフリカ豚コレラ(AFS)では、中国が、生きたまま豚を燃やして処理したことが海外のメディアで報道されました。
So wird die Schweinepest in China bekämpft! Tierschutz? Kennt man dort nicht! Wenn die Grube voll ist, wird zugeschüttet! Aber hier in Deutschland werden Bauern als Tierquäler und Umweltverschmutzer bezeichnet! pic.twitter.com/WCnybPjIGg
— B. Janßen 🚜🐥🇩🇪shadowbanned (@Bauer_Bernd59) January 18, 2019
集約的畜産をやめにしない限り、このような残酷なことは永遠に続いていきます。
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人間も、自分の稼ぎと家で何人の人間が養えるのか、考えるだろう。
動物を飼育するにしても、正常な判断ができる人であれば、多くの動物を飼育することが不可能で、キャパシティを超えると疾病がでたり、あっという間に不衛生になるということが容易に想像できるはずだ。
現代の集約的畜産=工場畜産は、常軌を逸した数の動物を詰め込む。
病気が出て当たり前。
なんとかワクチンと薬で抑え込む。
不衛生なのも当たり前で、毎日掃除をしても糞が取りきれることはないし、すぐさま汚物にまみれる。
農場内で毎日毎日死ぬ動物が出続ける。
消石灰やいろいろな種類の消毒薬や農薬が体中にかけられるだけでなく、目にも口にも入るような環境。
日本のこれら工場畜産にアニマルウェルフェアはほぼないので、動物はストレスマックスでいつ何を発症してもおかしくない。
豚に限らない。鶏もだ。
国内で1年間に殺される豚の数は、1731万頭。12万頭の犠牲は0.7%に過ぎず、政府にとって、大規模な農家にとって、些細なことなのかもしれない。
しかし、終息させられない日本の養豚業。
一頭1頭が恐怖の中で苦しんで殺され、その分だけどこかで需要が生まれ、多く犠牲になり、立て直しのために税金が使われる。
毎週のように繰り返される豚コレラのニュースに、人々は動物の命の軽さに慣れていく。殺処分に従事する人は豚程度の大きさの動物を殺すことに慣れていく。
今の日本の畜産業の延長線上には持続可能という言葉はない。
そろそろ畜産業というものを考え直してもいいのではないか。
肉を食べなくても人は死なず、肉は嗜好品でしかないのだから。
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