安楽殺ではなく虐殺 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

肉、卵、羽毛などを利用するために飼育する鳥のことを、総称して、家禽(かきん)といいます。

 

2020年には、はじめて鳥インフルエンザが発生しました。

鳥インフルエンザが発生すると、家禽は殺処分されます。

 

犬と猫の殺処分数は、2019年4月1日~2020年3月31日では、約3万3000でした。

 

では、家禽たちが殺処分された数は、どのくらいなのでしょうか。

 

 

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2020年11月5日、今冬はじめて香川県の養鶏場で鳥インフルエンザが発生した。

その後鳥インフルエンザは、福岡、兵庫、宮崎、奈良、広島、大分、和歌山、岡山、滋賀、高知、徳島、千葉、岐阜、鹿児島、富山、茨城と各地に拡大し、その殺害数は2021年3月10日時点で

 

968万 9703 羽 にのぼる。

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桁違いの数です。

これだけの罪のない命が、ただ生まされ、殺されているのです。

 

 

 

 

では、その殺処分の方法とはどのようなものなのでしょうか?

 

 

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鳥たちを、コンテナの中につめるだけ詰め込んで


 

 


 

ガスを注入。

 

 

 

蓋をしておいたのちに、蓋をあけて

 

死体を密閉容器であるペール缶に移動させるという手順で、殺処分は行われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動物をガス殺するときは通常、密閉度が高く、中の濃度が確認できて、かつ中の様子が見えるような透明の窓がついている専用のガス殺処分機を使用する必要があるだろう。

 

しかし鳥インフルエンザ発生農場で使用されているのはただの青色のコンテナ。

 

食品工場や食肉工場、水産加工場などで使用されるただのコンテナだ。

 

こんなものでは安楽死の実現には程遠い

 

使用されるガスは二酸化炭素だが、二酸化炭素ガス殺は安楽ではない

 

即時の意識喪失はできず、家禽に対して嫌悪感があることが分かっている。

 

苦しませないようにという配慮が少しでもあるなら家禽に嫌悪感をあたえない不活化ガスであるアルゴンを使用すべきだが、「値段が高い」という理由からおそらくこういった苦しみの少ないガスが使用されることはないだろう。

 

二酸化炭素でも、はじめ低濃度で注入し、その後高濃度に切り替えるという段階式注入を行えば、苦しみを軽減することは可能だが、そもそもそんな「段階式」ができる殺処分機は用意されていない。

 

あるのは動画の様なコンテナか、バケツだ。

 

動画には死にきれていなかったためコンテナの中に戻されている一羽のアヒルの様子が映っている。

 

この動画には収めていないが、他にももう一羽、死にきれずにコンテナの中に戻されたアヒルがいた。

 

いずれも大きめのアヒルのほうなので、これらのアヒルはガス注入後の11分間を苦しみに耐えたが、死にきれなかったということになる。

 

長い時間だ。

 

だけではない。死にきれなかったアヒルはコンテナに戻されている。

 

つまりこの次の回の殺処分で再びガス注入の苦しみに耐えなければならない。

 

だがガス殺の前に、もしかしたら上から上へ放り込まれる他のアヒルたちの重みで窒息死・圧死する可能性もある

 

ガス注入後、コンテナからペール缶に移動されたアヒルのうちの一羽に、翼の動きが見られることが動画から分かるだろう。

 

防疫作業員も「おや?」というようにこのアヒルを見たが、コンテナに戻そうとはせずにそのまま作業を続けている。

逃げる元気もなく、弱弱しく死んだも同然なので「もう構わない」と思ったのか、どうなのかはよく分からない。

 

いずれにせよ鳥インフルエンザの殺処分の現場でこういったことがたびたび起こっていたとしても不思議とは思わない。

動画の隅から隅まで見ても、「一羽一羽への丁寧な配慮」「命への畏敬の念」などを見つけるのは困難だからだ。

 

個々の防疫作業員の倫理観にも左右されるだろう。

 

確認できた限りでは、ペール缶に移動したあとに生きていることが分かりコンテナに戻されたアヒルは2羽だったが、いずれもこれは同じ作業員によって行われた。

この人はペール缶に移動するときも死んでいるかどうかを丁寧に確認しているように見えた。

またアヒルをコンテナに入れる作業も、他の防疫作業員で見られた「投げ入れる」という手技は見られなかった。

 

だが皆がこうではない。

屠殺は24時間以内、死体の処理(埋却焼却)は72時間以内を目安に行われる作業ではスピードが優先されるだろうし、この体力仕事を一日続けていれば最後には雑にならざるを得ないだろう。


いずれにしても作業員個人が倫理観を持つもたないにかかわらず鳥が苦しむことに変わりはない。

コンテナに戻されてもさらなる苦しみが襲うだけだ。

 

 

農場の中や、家禽の殺処分の現場で何が起こっているか、動物がどのように扱われているかを知ることはできないと思ったほうがいい。

 

アニマルウェルフェアを謳っていてもそれは同じだ。

「アニマルウェルフェア農場」だろうがそうでなかろうが、どちらでも動物が苦しんでいることは内部告発で明らかになっている。

 

内部告発でもない限り、畜産の現実を外部の者が知ることは決してできないことを忘れてはならない。

それならば鳥の苦しみに加担しないために、私たちにできることは何だろうか?

 

その答えは私たちの毎日の食卓にある。

 

鳥インフルエンザは農場の工場化・大規模化に伴い広がってきた。

家禽由来の畜産物の消費は拡大を続けており、これが今後も続けば鳥インフルエンザ殺処分がこの先終息に向かうことはないだろう。


だが畜産が縮小に向かえば話は別だ。

そのためにどうすればいいか?

 

それは、毎日の食事から畜産由来の食べ物を減らすということだ。

これは誰もが試すことができるもっとも簡単で効果的な方法だ。

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畜産を続ける限り、このような虐殺は終わることはありません。

 

肉、卵、乳製品、魚を食べない、動物性のものを着ない選択をしてください。

 

 

 

Dominion(すべての動物達に起きていること。)

 

 

 

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