チラシは何かに悩んだり、不満を持つ見込客である「誰(か)に」、悩みの解決策である「考え方」を気付かせるためのツールであり、その会社が「世の中にどう役立つか」を表現したものでした。そして、そのチラシで対外的にPRすることで、その内容に共感し、その悩みの解決策を求めて見込客が来店したり問い合わせをすることでコミュニケーションが始まります。集客後、一旦、チラシの役割は終わり、その後は、そこで働く従業員が接客などの顧客との関係づくりを実際に行います。この時点ではチラシは単なる集客ツールでしかありませんが、集客した見込客と従業員との優良なコミュニケーションを産み出すために不可欠な組織内でのコミュニケーションツールとしてのもう一つの役割がチラシにはあります。来店する見込客が求めるものは、チラシの中に既に表現されているので、そのチラシから自分の会社が「世の中にどう役立つか」ということを理解、共有することが実際の顧客対応には不可欠です。そうすることで顧客とのコミュニケーションのギャップを無くし、従業員が活躍し、成果の出やすい状況を作り出します。一方、「世の中にどう役立つか」ということが明確でない会社では、見込客のニーズも捉えられない上に、どのように貢献するかも不明確です。その対応すべてが現場任せになってしまい、サービスの質のコントロールもままならず、組織として生産性が良い状態とは言えません。
チラシには組織の外部へのコミュニケーションツールと言う役割と、組織の内部へのコミュニケーションツールという役割の2つの方向へのコミュニケーションツールとしての役割があるのです。組織の内部へ期待できる成果は以下の2つになります。
①使命がはっきりする
②使命を共有できる
チラシを作る過程で、単なるPR物としてだけではなく、使命としての「世の中にどう役立つか」ということを表現し、出来上がったチラシを組織内での使命共有のためのツールとしても活用するのです。使命がはっきりすると、「世の中にどう役立つか」という長期的目標が一致し、貢献すべきことが明瞭になり、具体的な行動につながりやすくなります。また、使命を共有すると、「世の中にどう役立つか」という大きな意味が組織や仕事にあると感じ、組織には自分が役立てる仕事があり、自分が必要であると感じやすくなります。使命が明確になり、共有されることで、そこで働く従業員が「希望のある未来」に向って共に働くことが可能になります。組織中心の現代社会では個人一人で社会に貢献できることは少なくなりました。組織を通じて社会に貢献しながら自己実現できる環境が組織には必要なのです。

実際の売上を上げるには、売り場や現場、そこで働く従業員の協力が欠かせません。会社の使命を共有し、浸透させるためにも、「世の中にどう役立つか」ということを表現したチラシを組織内で使命共有のためのコミュニケーションツールとして活用することが有効です。チラシには、来店促進の他にも、お店や、そこで働く人に「希望ある未来」で自己実現できることを示し、イキイキと活躍させる役割があるのです。私のブログのタイトルのひとつである「会社をイキイキさせるチラシ術」は、この役割に由来しています。トップマネジメントがどんなに良い「使命」を持っていても、現場と共有していなければ組織は有効に機能しません。そのためにチラシを活用するのです。
チラシを活用して組織を活性化するためのステップ以下の3つでした。
①使命共有(詳しくは・・・過去の記事へ)
②組織のコミュニティ化(詳しくは・・・過去の記事へ)
③社員のモチベーションUP(詳しくは・・・過去の記事へ)
チラシを組織内での使命共有のツールとして活用することで、社員同士が組織に必要な各自の強みを相互理解し、各自の強みを活かしつつ、各自の弱みを打ち消す組織の能力を発揮させることが可能になります。また、その強みを伸ばし、活かし、活躍できる環境を与えることで、社員のモチベーションは高まります。この各ステップをサポートする物が、その会社として「世の中にどう役立つか」ということを表現したチラシなのです。共通の「希望ある未来」を実現するために、思いを共有し、組織全体で、世の中に貢献し、そこで働く社員も自己実現でき、幸せになれる。チラシにはそういう力があるのです。
今日のまとめ
1・チラシは集客するもの、実際に売るのは現場や従業員
2・チラシは組織の内外とのコミュニケ-ションに活用する
3・チラシは組織内での使命浸透のためのコミュニケーションツール