親愛なる皆さま。ラブラブ

「住まいと心のアドバイザー」のフジイヨシコです。音譜


さて前回の続きです。


私は常々

「書類をためている人に限って

肝心な書類が出てこない。

もしくは紛失している」

と感じています。


何年も前の公共料金の引き落としのお知らせが

残っているのに

最近送られてきたはずの

給付金の請求用紙が、どこを探してもない・・・。あせる


以前のわが実家もそうでした。


「不要な書類をため込むと

大事な書類がどこかに消えてなくなる」

という宇宙の法則(?)があるのかもしれません・・・。宇宙人

 

 

約1年前のこと。


60代の方のご依頼で、

90代のお母様の自宅の片づけを

お手伝いしました。


そのお母様は、キレイ好きで

ご高齢にもかかわらず

部屋はきちんと整頓され、

掃除も行き届いた暮らしをなさっていたのですが


高齢者のつねで、モノが捨てられず

押入れの中は、

未整理の写真や、何十年分もの年賀状でいっぱいでした。


郵便物も捨てられず、

100%必要ないと思われるものですら

大きな段ボールに入ったまま保管してあったのです。


これではイザというときに

必要な書類が見つからないということで

ご依頼を頂き、


二人で手分けして

テキパキと要・不要に分けていったのです。

 

あるとき、ご依頼者が

「互助センター加入証」と書かれた用紙を見つけました。


30年前の日付で

黄色に変色し、大きさはB6ぐらいで小さく、

大事な書類には見えません。


「何これ。互助会に入ってるって聞いたことないし、

捨てちゃってもいいよね」

と、破って捨てようとしたところ


「ちょっと待って!それ見せてください。

・・・・・・これは、まだ契約が生きている可能性があります。

裏に書いてある○○○に確認してはいかがですか?

ご葬儀は、ここでなさってもいいのですよね?」


「ええ、それはいいんですけど。

でも、こんなのに入ってるって聞いたことないですよ」


「いいから!ダメもとで聞いてみるんです。

別に、恥かしいことではないですよ」


と、問い合わせをうながしたのです。

 

問い合わせの結果

この契約は有効でした。


しかも36万円の積立金が

100万円以上の価値に増えていたのです

(バブル期以前の契約なので、

今では考えられないほど利回りがよかった。)

 

ご本人すら、忘れていた契約でした。


月々4000円の比較的少額な積立であったので

掛け捨ての定期型生命保険などと

勘違いされていたのかもしれません。

 

 

あれから1年。

つい先日、お母様が天寿をまっとうされました。


そのさい、費用の多くは

互助会の積立金でまかなわれ

ご葬儀予算の半分以下で済んだ

ということでした。

 

「見つけてくれて本当にありがとう」と

何度もお礼を言われたし


「お母ちゃん、私ら子どもに負担かけへんように

ちゃんと考えてくれてたんやな・・・」と

あらためて、親に対して感謝の気持ちがわいてきたと

おっしゃっていました。

 

不要な書類が多いと、

大事な書類を見落としてしまいます。


100万円以上の価値のある証書も

活用できなければ、ただの紙きれです。

 

このご依頼者は、この出来事をきっかけに

整理収納の大切さにめざめ、

書類以外のモノの片づけも

みるみる上手になったそうです。


お金の力って、やっぱりスゴイですね。ニコニコ

 

フジイヨシコでございました。音譜