親愛なる皆さま。
「住まいと心のアドバイザー」のフジイヨシコです。
先日、「片づけ」をテーマにした落語を聴きました。
桂小春団治さん作の『断捨離ウォーズ 』です。
かいつまんで言うと、
「休日に奥さんから、『掃除のジャマになる』と、
縁側に追いやられたダンナさん。
あちこちに置かれたガラクタに足の小指をぶつけてキレ、
『今日こそは断捨離するからな!』と宣言。
『こんなんもういらんやろ』 『これもつかわへんやないか』
と、奥さんにモノの処分を迫るのですが・・・」
とにかくホールのお客さんが、
「片づけられない家あるある」に
やたらと笑うのです。
「紙袋、こんなにぎょーさんためてどないすんねん。
全部捨てるから」
「あかんて。そのルイ・ヴィトンの紙袋、
となりの横山さんの奥さんに
水ナスの漬物もっていくときにいるねん。」
「なんで押入れの前に押入れ収納ケースが出てんねん。」
「しゃーないやない。押入れの中いっぱいで
入れられへんねんから。 」
という私からしたら、「・・・普通やん。 」
というネタが、やたらとウケているのです。
あとは男女の捨てられないモノの違いとして、
男は、思い出のモノが捨てられない。
高校生の時初めてつきあった彼女が編んでくれた
長~い毛糸のマフラーをまだ大事に取っている。
(ふたりのイニシャルを入れて・・・流行ったよね)
女は、美容器具をあれこれ買ってはすぐに飽きて、
また新しいのに手を出す。
お金を使うわりには全然効果がない。
(失礼ね。 当たってるわよ。 )
『ぞうきんにする』といって、古い服をたんまりため込む。
(クタクタになったブラジャーも、 『ぞうきん行き』)
落語会のお客さんだけでなく、
私がふだん出会う人たちも、老若男女問わず
「片づかない家あるある」が大好きです。
ソファーに座らず、床に座って背もたれにもたれ、
ソファー自体は洗濯物置きにする。
冷蔵庫の扉にクーポンや割引券を
「水のトラブル」のマグネットでいーっぱい貼っている。
けど、全部期限切れ。
(あのマグネットって、よくポストに入ってて困るワ。)
などの「かわいいだらしなさ」の話って、
その場がなごむんです。ほほえましく感じるみたい。
こんなときに
「ワタクシは、冷蔵庫の扉には何も貼り付けません。
何か月も前の公共料金の請求書を
貼ったままにするなんて、ありえません。」
なんて言うとシラけますよね。
しかし、
「うちのソファーにモノを置くことはありません。
クッションの色も考えてコーディネートしてます。
でもネコに引っかかれてボロボロ~。高かったのにィ。」
って言うと、喜ぶ喜ぶ(笑)。
・・・・・・落語の話に戻りまして。
オチは
「漏電のために火事になり、モノがキレイさっぱり燃えて
残ったモノは、お前とオレのクサレ縁だけやがな」
という、
・・・・・・そうだと思いましたァ感のあるものでしたが
家の中にモノが増えすぎて、物置みたいになると、
ネズミが住み着いて電線をかじり、
本当に火事になることもあります。
「かわいいだらしなさ」はいいけど
物置状態の家に住むアナタは、
「究極の断捨離」にならないように、
くれぐれもお気をつけくださいませ。
フジイヨシコでございました。