不育症story第3章-①・・実母からのカミングアウト

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実母からのカミングアウト

出産後、実母から衝撃的なカミングアウトがありました。

私が生まれる前に、赤ちゃんを堕胎したと・・・
父が起業し、とても忙しい時期に
第一子となる予定だった赤ちゃんがやってきたそうです。
しかし、上記の理由から堕胎したそうです。

子供が欲しくても出来なかった私が
治療中にその事実を知ったら
どんな理由であれ、とても怒ったに違いないです。
「堕胎するなら作るなと、命を軽く見るなと」

両親の世代は「産めよ増やせよ」の時代で
兄弟が5.6人なんて普通でしたし
不妊とは無縁な人が多かったでしょうから
価値観の違いは仕方はないと思っていましたが、
母は母なりにとても悩んでいたようで
私に赤ちゃんが出来ないのは
自分（母）が堕胎したからだと思っていたそうです。

その話を聞いて、
私はある意味良かった。。。と思いました。
母はこれらの事を心の内に留めていてくれていたからです。
この悩みを誰かに話していたら
例えば、
宗教に依存していた可能性だってあった訳で・・・
（宗教を否定している訳ではありませんが、悩んでいる人に
いい顔して近づいてくるのはですね。）

私にとっては兄（姉）になる予定だった赤ちゃんも
流産した5人の天使ちゃんと合流しているはずだと思うので、
この世に生まれた私たちが幸せになることが
一番の供養になると思うと言う話を母と出来たことで
母の苦しみも和らいだようです。