自己肯定感って言葉がありますよね。

 文字通り、自分で自分の事を認めましょう

 ってやつですね。


 勿論、自分を肯定的に認識するって

 とっても大事。

 しょせん自分なんて ショボーン

 そんな風に思いながら

 過ごす毎日がいきいきしたものになるとは

 ちょっと考えにくいですもんね。


 でも個人的には

 この自己肯定感もですが

 それ以上に大事なのは

 自国肯定感。

 これが大事だよねと思う訳なんです。


 私自身、学生時代

 何がどうと言う訳ではないですが

 いつも漠然とした不安があって

 この不安は一体何なんだろうと

 それこそ あらゆる本を読み漁り

 色んなところに話を聴きに行ったり

 でもどうしても解決しなかった時に

 おちゃらけ先輩に連れて行って頂いた

 歴史勉強会。


 そこで自国の歴史、

 単純な経緯や善悪論ではない

 当時の国際情勢やら

 当時の価値基準からみた情勢判断

 そして何より当時の日本人の気持ち

 そういったものから歴史を追体験する事で

 この日本という国がいかに太古の昔から

 多くの同胞の「後に続くを信ず。」と言う

 祈りにも似た願いに成り立った国

 だという事を知り 

    自分も又 日本人に生まれたという事は

 そういった同胞に 後を託された

 と言う事なんだと思い知り

 何がどうとは言えないけど

 とりあえず ちゃんと生きよう。

 そう思った訳なんです。


 自分を大事にするって とても大事。

 でも本当の意味で自分を大事にするって

 自分の事だけ大事にするんじゃなく

 自分も含めた周りも大事にすると言う事。


 人間の本質からいっても

 自分だけの幸せって絶対成り立たないんです。

 一番わかりやすいのがサバイバーズギルト

   災害や戦争などで生き残った人が

 同じ場にいて亡くなった人に感じる罪悪感の事。

 なんで自分だけ助かっちゃったんだろうって

 思ってしまう心情の事なんですが

 これなどは端的に人間の本質が自己中心的では

 ないと言う事を示していますよね。


 だからこそ、自分を満足させたら

 次は如何にその幸せを周りに拡大させて

 いくのかと心を広げていかないと

 必ず頭打ちになってしまうんです。


 そして、その輪は大きければ大きいほど、 

 実は与えた人自身の幸福感の大きさに

 比例する事も

 多くの事例や実験で実証されています。

 正に 情けは人の為ならずですねウインク


 そして人間、自分の構成要素を肯定できなければ

 真の自己肯定は難しい訳で、

 そう考えると自分の出自を肯定できるって

 すごく大事。

 自分を生んでくれた親、

 そしてそこに連なるご先祖様、

 生まれ育った故郷、

 ひいては祖国。

 その範囲は広ければ広いほど

 自分という土台がしっかりするという事。


 私の先生は親孝行や先祖供養

 そして何より国を愛されてやまない方でしたが

 よく仰ったのが

 愛すると言う事はその対象が完全か不完全かは

 関係ない。

 大切な事はその奥にあるその人の真実であったり

 国ならその国を成り立たせている理念なんですよ。

 

 だからこそ、国の理念を象徴的にあらわした

 神話 (日本では古事記ですよね)を

    大切にされたんですね。


 何か自分をほめているのに

 漠然とした不安や焦りが抜けない時

 ちょっと自分の事は横において

 自分の縦の系譜に思いを寄せてみませんか?

 きっとあなたに自分をシャンとさせる

 背骨を入れてくれますよ。


 全ての子供さんの不登校が一日も早く

 思い出話に変わりますように。

 心からお祈りしています。


 今日もお読みいただきありがとうございました。