暗闇が怖い、閉ざされた場所が怖い。パニック障害に閉所恐怖症はつきものだが、僕はそれに加えて暗闇が、いや、夜が怖い。何故ならば、受診するまでに至った大きな発作は夜に起きたからだ。偏頭痛により夜中に目覚めた最初の発作。歯痛により夜中に目覚めた発作。ただ夜中に目が覚め不安に震えたこともあった。決まって夜中の2時前後だ。パニック障害というのはPTSDのようなものだ。特定の状況で発作が起きることにより脳が誤った学習をしてしまい、発作を繰り返すことにより強化され予期不安が起きる。まさに、悪循環だ。そもそも不安というのは対象なき恐怖らしいが、その不安が不安の対象になってしまっている。自分でも、ちょっと何を言っているかわからないけど。つまり、起こりもしないことに不安を抱き、動悸がしたり過呼吸になってたりしてしまうのだ。そして、僕の場合の特定の状況は夜だ。夜が来ることが怖い。また夜中に目が覚めてあの苦しい発作に襲われるのではないか。もう、あんな思いはしたくない。
思い返せば、僕は、小さな頃から、夜中に目を覚ますと自分がこの世の中で一人ぼっちになったような気持ちになっていた。しかし、夜は毎日やって来る。バスがトリガーならバスを避ければいい。会議がトリガーなら会議を避ければいい。だが、夜が来ることを避けることはできない。実際は一人ぼっちじゃない。わかってる。わかってるけど怖い、夜が。