Chapter1. パニック障害がやってきた

落ち着け、落ち着け。
僕は布団に横になったままスマホ持ち、ひたすらテトリスを続けている。深夜2時。暗闇、動悸、気が遠くなる、自分が自分じゃなくなる感覚、過呼吸、死の恐怖。ゲームオーバーになってもなんどもリスタートし、ひたすらブロックを積み上げて行く。発作の苦しみから逃れるために、僕はこのまま永久に、このゲームを続けなければいけないのだろうか?そういえば、サルトルが言ってた永劫回帰とはこういうことなのだろうか。終わりなき苦しみ。未来永劫続く苦しみ。泣くことすらできない。助けを求めることもできない。ひたすら耐えるのみ、ただひたすら発作が去るのを願うのみ。だが、そう簡単に発作は去ってくれない。僕はこの日、夜中の2時から5時まで三時間の間スマホを握りしめテトリスを続けていた。