「オマエ……なに言ってんだよ。」
「決めたの」
「決めたって……一人で、勝手に……」
「うん、勝手だよね。でも、もう……決めたの。だから これでサヨナラ。」
「な……」
私から別れを言い出すなんて思ってもいなかったんでしょ。
振り回すのはいつだってあなたの方。
私はいつも気持ち乱されて……
それでも好きだった。
一緒にいられるならって そう思ってた。
でもね、もう無理みたい。
私たちこれ以上一緒にいても、何も生まれないんだよ。
だから もう
おしまい。
あなたから目をそらしたまま部屋を出る。
振り返っちゃダメ。
後ろ手にドアを閉めて、そのドアにもたれたまま俯いて唇を噛み締める。
泣いちゃダメ。
上を向いて目をぎゅっと瞑って
大きく息を1つついて歩き出すと後ろから腕を掴まれた。
「待てって!」
どうしてこんなときだけ追いかけてくるの?
お願い、私に触れないで。
震える肩でわかってしまうから。
静かに掴まれた腕を払うとエレベーターに乗り込んだ。
箱の奥まで行って振り返る。
ゆっくりとその扉が閉まる。
あなたが最後に見た私は 笑えていた?