一歩ずつ近づいて 3  「予感 3」 | ゆき×2 のブログ☆彡 〜〜simple & smart を目指せ〜〜

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日々頭をよぎるあれこれを
掬い上げ拾い集めて綴っています


窓際の席でいつも静かに本を読んでいる女の子。

友達に話しかけられればにこやかに応えているけど

クラスの中ではおとなしい方で。

だから競技場にいる君に気付いたときは本当に驚いた。

練習をよく見ていることは前から知っていたけど

一人で競技場に来るなんて。

 

君の視線の先にいたのは・・・・・ 先輩

 

 「予感 3」

アップで仲間と並んで走る。

話しかけられても俺はどこか上の空。

 

確かに先輩イケメンだしさ。

走ってる時なんか男の俺から見ても、めっちゃカッコイイしさ。

ああ、先輩と同じ中学出身なのか。

・・・・・・・・・まさか、先輩追っかけてウチの学校きたの?

うそでしょ・・・

・・・・・・・・・。

 

 

 

 

*****

「じゃ、10分休憩~」

「ジュース買ってきまーす♪」

パタパタと駆け出していく後輩達。

 

私はいつものクセで外を見る。

もう あの人はいないのに。

 

「また見てる~。ほ~んと好きだね。」

「あは、もうクセみたいなもんだよね。」

「でもさ、先輩この前の大会までで引退したんでしょ?」

「うん・・そうなんだけど・・・。あれ?いない・・・」

今日はお休み?
でも、さっきまで 普通に授業受けてたよね。

「え?誰が?」

「ほら、ウチのクラスの」

 

言いながら窓に近づいて下を見る。

窓の下の芝生に その人はいた。

 

「えっ?うそ・・・。寝て・・・る?」

「はあ? あ、あいつ。 ホントどこでも寝るやつだなあ」

そうかも、ふふ  授業中もよく寝てるし。

「ねえ、あんなトコで寝ちゃって大丈夫かな?」

「起こす?」

「どうやって?」

「ん~、大声で呼ぶ ?」

「え~、だめ、ここ二階だよ。恥ずかしいよ」

「じゃあさ・・・」

 

 

 

 

 

*****

「うんっ」

何かが顔に当たって目を覚ます。

やべっ、俺 寝てた?

 

「あはは、命中~~」

 

上から声がする。

 

「あー、オマエ何すんだよ」

「アンタがそんな所で寝てるからでしょ。

優しいお姉さんが起こしてさしあげたのよ~」

「誰が優しいって?」

 

あ・・・ 

ぎゃーぎゃーうるせー女の横でくすくす笑ってるのはあの子。

 

「さんきゅ。」

 

彼女にむかってピッと指を立て、グラウンドに戻る。

 

そっか、彼女が気がついてくれたんだ。
俺がいないの気にしてくれたってこと?。
そうだよ、そうに違いない。


後ろから見ている彼女には見えないように小さくガッツポーズをした。









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