関西から関東へ引っ越しして3年半
年末年始は夫の実家にお世話になっていた。

夫の実家は義母が一人暮らしをしている。

友達には、
「旦那の実家に何泊もするなんて
考えられない。」と、言われていたけど、
自分の実家に泊まるより楽な気がしていた。

でも、家族になって数年、
ちがう人間同士。
もちろん全てをわかりあえるわけではない。

去年のお正月の帰省後に
「あなたたちのお世話で疲れたわ」
そう言われたことをきっかけに
今までのいろんなことが噴火して
お正月には帰るけど、
夫の実家に泊まりたくない。
泊まらない。と決めた。

有り難いことに、
義母の少々面倒くさい性格を
夫は理解してくれていたので、
快諾してくれた。

自分の気持ちに正直に。
心地よいほうを選ぶ。

これでストレスなく、
清々しい気持ちでお正月を迎えられる。
これで良い!
ウキウキだった。

年末年始は比較的実家に近い場所に
ホテルを予約し、
かといって、ホテルに泊まることは言わない
優しい嘘をつき、

仕事の都合により元旦しか帰れない。
そう伝えた。

そして、12/30〜ホテル泊

友人と会ったり、
大晦日はゆっくりホテルで過ごした。

元旦の午前中に夫の実家へ到着。

早朝に着くと思い込んでいた義母から
文句を言われてイライラしたのと同時に、
良かった!やっぱり泊まらなくて。
そう思った。

近くに住む義妹家族を待っている間に、
義母が最近、読んでる本のことや
気になった新聞記事のメモしてる
ノートを見せてもらったりしていた。

たわいもない話の合間にも
目を潤ませて、
「最近、涙もろいねん」と。

話をしている間に、
おかあさん、寂しいんだなぁ。
その寂しい気持ちが伝わった。

元旦にしか帰らなかったことを
少し申し訳なく思った。

そう思っている間に
義妹家族が来て、楽しい時間を過ごした。

先に義妹家族が帰って、
そのあと、私たちが帰るときに
おかあさんといつものハグをして
家の角を曲がるまで
手を振って見送ってくれた。

姿が見えなくなった途端に、
涙がとまらなかった。
嘘をついて実家に泊まらず
結果、おかあさんに寂しい思いをさせて
夫に親不孝させたような気がした。
「ごめんね。私の勝手に付き合わせて。

夫を見ると、夫も泣いていた。
「どうして泣いてるの?」

「実は、妹たちを待っている間に
おかんの新聞記事を
書き留めてるノートを見てたら、
メモのような日記があって、
12/31 74歳にして生まれて初めて
一人で大晦日を過ごした。と書いてあった。」

駐車場までの数分の道を
2人で泣きながら、手を繋いで歩いた。

夫が
「今回でお互いの大事さがわかったから
良かったと思う」と、言ってくれた。

救われたひとことだった。

でも、連泊をするのはお互いのために
やめておこうと2人で決めた。

私は、自分の心地よいほうを選んだし、
自分を大事にすることを選んだはずだった。
最高の気持ちで過ごす元旦のはずだった。

なのに、ちがった。

いつのまにか大切な気持ちを失っていたことに気づかされた。

何をするわけでも、毎年同じ感じでも、
多少言い合いになっても、
年に一度の家族と過ごす
かけがえのない時間を大切にしよう。

それも私にとっては、
自分を大切にすることのひとつだ。