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35歳などとっくに過ぎ、すっかりアラフォーの域に入った私にも、この本はガツンと響いた。
この本、切り口を見ると、明らかに35歳前後の「男子」向けなんだけど、女子でも、2人の子供を育てるシングルマザーであり、家庭を背負う男性と多分に近い感覚を持つ私には、何とも、この本に紹介されている現実的な数々の数字が非常に参考になる。
非常にリアルで。
リアルすぎて怖いほどに、リアルだから。
小さなころは団塊ジュニアで何事も競争、受験期は18歳人口最多だったり、社会に出る時はバブルははじけ就職氷河期など言われ、社会に出てからも、失われた20年、100年に一度の未曾有の金融危機から、リーマンショック、今では「ミドルエイジクライシス」という言葉もあるほど、過酷な境遇を生きている我々30代半ば世代。
まぁそれでも、はるか昔に比べりゃ、色々恵まれているとは思うがね。
社会のインフラが整っている分だけ。
とはいえ、私もこの時代の荒波にもまれている一個の人間であり、本書でも紹介されている「年収は10年前より100万円減」なんていうのが、納得できちゃって、じゃ、どうする、と考えれば不安になっちゃうような小市民であるから、この本のメッセージは、痛いほど響く。
不安な時は、不安の原因と正体を突き止め、対策を立てるに尽きる。
本書では、人生の3代不安要素である(と私が思う)、お金(仕事を含む)、生活(結婚、子供、家族等)、健康についてもさまざまな客観的な数字を紹介してくれているので、不安の正体をつかむには手っ取り早い。原因は、人それぞれだから、自分で考えるとして。まぁ、不安の原因など、考えすぎてもイヤになるから、原因など二の次で、この際、不安の正体だけ捉えればよいと思う。
それから、対策。
これは、つかんだ客観的な数字を自分に当てはめて、自分には何が足りないのか、何を、どうやって付け足せばよいのか考えればよい。
が、だた考えろといわれても私の貧弱な想像力ではなかなか難しい。この点、本書の最終章の「選択」のところに紹介されている3つのストーリーから、ヒントが得られる。
一番元気付けられたのは、最終頁の一節。
『夢は希望を呼び起こし、希望は歩き出す力にかわります。歩いている人間は立ち止まっている人間よりも、はるかに安定性があって転びにくいのです。』
そう、絶対そうだと思う。
今日の努力は、未来の自分へのプレゼント。
明日を夢見て、
『信じて歩き続ける人ことが幸せに近づく。そのことは間違いないはずです。』(本書より)
不安を抱える30代の皆さんに、この本、オススメです。
p.s.
本書で知った非常に参考になる考え方は、「弱い紐帯(ちゅうたい)」説。
社会学者のマーク・グラノベターの説で、価値ある情報の伝達においては、家族や親友、同僚のような強いつながりよりも、ちょっとした知り合いとか友人の友人といった、弱いつながりのほうが重要であるという、社会ネットワーク理論。なるほど。