幼かった頃、ラモーナは豆台風 (ベバリイ クリアリー, 松岡 享子, ルイス ダーリング)という、アメリカの児童文学に、はまったことがある。ラモーナというおてんばな小さな女の子が主人公の、面白おかしい日常生活の話。シリーズもので、何巻も出ている。
このお話の中に、アメリカの学校では、「見せましょう、話しましょう」(Show & Tell)という時間があることを知った。なんだか、新鮮だった。私が通っていた日本の学校にはない時間で、こういう何気ない学校生活の習慣を知るだけでも、外国のことがちょっと分かった気になって、ワクワクしたものだ。
当時、小学生だった私は、学校のクラスでも発表することなんて滅多になかった。それは、私が引っ込み思案だったからだけではなくて、「発表をする」という機会そのものが、私が通っていた学校では少なかったんじゃないかな、と振り返ってみて思う。
成長して、この、「見せましょう、話しましょう」という時間が、実は、プレゼンやスピーチの訓練になっていて、大人になっても役に立つものなのだ、と大学の授業だか何かで知った。なんだか、アタマの中でピカンとベルが鳴って、ひらめいた気がした。「あぁ、そうなのか。だから、アメリカの人は、自分の考えを、堂々といえるんだ。スピーチが上手いんだ」と。
だから、子供達には、そういう訓練をさせてあげられるといいし、日本の学校にも、そういう習慣が取り入れられるといいな、と漠然と思っていた。
そんな折。
よくよく聞くと、娘@5歳が、幼稚園では、「発表しましょう」という時間があると言う。自分で描いた絵でも、作ったおもちゃでも、折り紙でも、拾った木の実でも、なんでもいいから、みんなの前で発表する、というのだ。しかも、発表したい子が、自主的に。
集団の力というのは、すごくパワーがあるもので、誰かが発表すると、「じゃ、明日はわたし」「今度はボクだって」となるらしい。娘も、自分で作ったおもちゃや折り紙を、何回も発表している。夏休みが終わってからは、拾った貝を缶に入れて、発表したようだ。
クラスのみんなが、どんな反応をしたのかは、まだ娘に聞いていない。けど、こうやって、自分のオリジナリティーを持ってやったことを、みんなの前で発表できる機会があるって素晴らしい。そして、それを聞いてくれる友達や先生がいるのは、すごく恵まれている。発表する子には、自信になるだろうし、聞く子には、刺激になる。将来大人になってからは、プレゼンやスピーチの基礎力にもなるだろう。
子Chipapa。
多分、これは、あなたが大人になっていく時に、きっとチカラになると思うよ。「はっぴょうするんだ」って、一生懸命、折り紙をしたり、手紙を書いたり、工作しているのは、素敵なことだよ。これからも、たくさん発表していこう。発表できるような体験を、たくさんしていこう♪