＊Yeeさんのお題で創作シリーズの
前回のお題用に作り置きしてましたが
締め切り過ぎたのでそのまま出します(^^)
この物語は 創作物語です。
登場人物は実在人物とは無関係です。
『邂逅（かいこう）』
偶然の出会い・巡り合い
何も考えたくない日は
街の人ごみに紛れ
ただ ぶらぶらと
あてもなく歩く
俯き加減に歩いていた僕の
横目に感じる
誰かの視線
誰？
ショーウインドウから
黒い着物に赤の襟元が覗く
赤い髪紐を垂らした
整った顔立ちの人形が
こちらを見ていた
僕は元々
人形などには興味がない
だが
僕を誘うように見つめるこの人形が
僕の心と体を惹きつけて離さない
なんだろう・・・
胸を締め付ける
切ないような
恋しいような
この不思議な気持ちは・・・
艶やかな人形の唇から
声が聞こえたような気がした
「ランジャン」
僕は美しいものが好き
いつも何か新しいものを求めて
歩きまわる
ある日見つけた
ショーウインドウに立つ
美しい人形
抜けるように白い肌
琥珀を思わせる
不思議な輝きを放つ瞳のその人形は
遠く誰かを想うようにも見えた
なんだか懐かしくなる
この気持ちは何だろう・・・
『ウェイイン』
え？
空耳？
そこは
細い路地に向かい合った
２軒のドールショップ
ガラスに映り込む
もう一体の別の人形が見えた二人は
その人形を見ようと振り返る
まるで
懐かしい人に再会したように
二人は微笑みあった♥
何度生まれ変わっても
再び出会う運命の二人
僕たちは永遠に離れない
今日もご覧いただき
ありがとうございました
(*^-^*)
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