この物語は、BL創作物語です。
登場人物は、実在人物とは無関係です。
そんなある日
生徒会の委員会のあと
屋上で仮眠しながら待ってるはずの
耀の姿が見当たらない・・・
今日はいつもより
調子が良かったから
散歩にでも行ったのかな・・・
キョロキョロ探しながら
通じないスマホを
何度もかけ直す優
すると
いつも気にかけてくれている友人が
「あの意地悪な晁くんが
またちょっかい出してたんだ。
”おまえ最近優とべったりだな
男同士なのに気持ち悪い奴”って」
と 教えてくれた
以前の耀なら
軽くあしらって 睨みを利かせ
気にも留めなかっただろうが
今はちょっとしたことが引き金になって
症状が悪化してしまうのに
まさか
変な気を起こしてなければいいけど・・・
とりあえず屋上にはいなかった
多分 彼の事だから
家に引きこもるはずだと思い
すぐに家へと向かった
案の定 彼は家にいた
とりあえずホッとしたが
暗い顔の彼は
僕の顔を見て
こう言った
『僕、気持ち悪い?
僕が男なのに優が好きだから?』
「気持ち悪くなんてないよ
友達なんだから
好きでもおかしくないだろ?」
『・・・知ってるくせに・・・
僕の好きは”友達の好き”じゃなくて
”特別な好き”だって・・・
もし僕が女だったら
僕の気持ちに応えてくれた?』
彼の言葉には生気がなく
消え入りそうだった
「えーっと・・・」
はっきりと答えられない優
それでも自分の期待した返事を待つ耀
僅かな時間の沈黙だったが
耀にはそれがとても長く感じたのか
不安で呼吸が浅く早くなり始めた
そして
意識が遠のき 倒れそうになる耀の体を
優が抱き留める
優は耀を横抱きにし
ベットへと運んだ
その日以降
あれだけ甘えていた耀は
優を拒否し
しばらく学校を休んだ
つづく