考えてみたら
冬限定で訪れていた
白牡丹のような
美しい彼
翌年には
美しく開花した白牡丹
そして
世話ができなかった長期間から
再度開花した牡丹は紫色
その年に現れた
生長した彼の姿がこれ
なに？ 兄さん！
まさかね！
さらにその翌年なんて
咲いた牡丹がこれ
それでもって
現れたのがこれ
「兄さん、また来たよ！」
「君って、牡丹の精なの？？？」
思わず僕は
非現実的なことを言ってしまった
「兄さんは どう思う？
そうだよ！って言ったら
信じるの？」
彼は僕を試すかのように
まじめな顔で
質問返しをする
からかわれてるのかな・・・
正解がわからない僕に
ちょっぴりふてくされた顔をする彼
そして
「兄さん、またね」
冬が終わるとまた彼は去っていく
ちょっぴり寂しげな
彼の表情が
気になった
本当に彼は
何者なんだろう・・・
つづく
